内容説明
教育政策に大きな足跡を残した、田中不二麿、元田永孚、森有礼、井上毅。明治国家形成期、ゆれ動く時代のなかで、近代教育制度の確立に向けて、彼らは、国家と教育の関係をどのようにとらえ、教育に何を求めたのか。そして、なぜ教育勅語へと至ったのか。
目次
第1章 田中不二麿と教育の自律主義
第1章補論(一) 田中不二麿の統制主義と自由主義について―新島草稿とドイツ編を中心に
第1章補論(二) 田中不二麿の地方巡察使報告書について
第2章 元田永孚と徳治的教化論
第2章補論 元田永孚と教学論
第3章 森有礼と啓蒙的国家主義教育論
第4章 井上毅と相譲の徳義の形成
著者等紹介
森川輝紀[モリカワテルミチ]
1945年兵庫県生まれ。東京教育大学教育学研究科博士課程修了。現在、福山市立大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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k017、ヤバい系譜の人の賛美の仕方がいかにもカルトっぽく本体にもヤバげな印象を持つ人も少なくないと思うが、実際そこまで妙な内容ではないよと言われているこの教育勅語はそもそも初期教育の骨子になる予定で作られていた模様。それと本の中でも「天皇を敬することが必要、天皇でなくても可」と言っていて、あ、こりゃカルトじゃないなと深く納得、道徳心の向上か…確かに明治から大正に掛けて必要だったよな。ただちょくちょく罵られていた森有礼が異常とも思えず…蛮族が文明人を毛嫌いしてる風体だったな…。運用がまともとは言ってない。2020/03/05
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