内容説明
ロシア、ブリヤート共和国のモンゴル系であるブリヤート人は、社会主義のあと、自己や集団をどのように認識し、新自由主義的再編を生き抜こうとしているのか。準拠概念を手掛かりに、経済・言語・儀礼・教育を舞台にして、その社会と知識を問う。
目次
第1部 ソヴィエト史とソヴィエト「文化」(ブリヤーチアの歴史的文脈;氏族からコルホーズへ―作業仮説による記述;ソヴィエト「文化」の建設)
第2部 集団範疇と民族的知識の民族誌(集団範疇の諸審級―民族と共同性について;民族の断片化―言語変種・親族名称・「多」言語状況;転換する環境に於ける経済と社会;oboo儀礼とその言説環境;学校教育と民族的知識の社会的循環)
結語
補遺
著者等紹介
渡邊日日[ワタナベヒビ]
1970年東京生まれ。1992年早稲田大学第一文学部卒業。1994年東京大学教養学部卒業。2000年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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