内容説明
エゾクロテンは、豊かな食べ物やねぐらになる樹木がある森にしか棲めない。その愛くるしい姿は、北の涯で息づく生命の輝き、生命の宝石。この輝きに魅せられ、20年以上も撮り続けてきたカメラマンの珠玉の写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
marumo
27
クロテンの亜種。そしてやはり毛皮目的の乱獲で絶滅寸前まで追い込まれていたようです。写真家の富士元氏が辛抱強く追い続けて撮った写真の数々はエアブラシ使用のイラストのようにファンシーで幻想的。一枚一枚に添えられた本人の解説も愛に溢れてました。生きていく上でこんなに可愛い必要があるのかというほど可愛いお姿。鷹の古巣で勝手に眠っちゃったり、男子同士でカップルになっちゃったり面白いぞ、エゾクロちゃん!2016/09/01
わっぱっぱ
6
クロテンといっても、毛が黒いのは夏の間で、冬は黄褐色。こんなに可愛い顔して、ネズミやリスを捕食する“森の殺し屋”。 オスとメスの割合が6:1なので、恋の季節にはオスのカップルもいるというのが興味深い。寂しがり屋とみえる。2016/04/17
カイト
1
とあるカフェに置いてあったものをよみました。1枚目の写真のなんと可愛いことか。エゾクロテンは小さな体の割りに妊娠期間が長く、6月に交尾し翌年4月に出産するとのこと。しかしながら冬にも求愛行動をとるんだとか。交際期間を設けるということなのでしょうか。また、メス:1に対し、オス:6のような割合のため、冬にはオス同士のカップルが誕生するらしい。エゾクロテンの可愛さ、面白さを満喫できる一冊。2017/07/30