内容説明
中国、台湾、沖縄などの危機言語へのフィールドワークから、記述研究と復興研究を総合的に捉え、研究者、スピーチ・コミュニティーが共同で行う、言語復興のための危機言語研究の新たな方向性と在り方を探る。
目次
東アジアにおける言語危機とその研究
中国における少数言語の活力の度合に関する予備的研究
意識をいかに変え、危機言語をいかに維持するか
彝語の言語使用領域に関する予備的考察
台湾における言語編制の変遷―イデオロギーと効果
台湾における「郷土語言教育」の実態―台中市と新竹縣の公立小学校における調査より
琉球語の存続性と危機度―逆行的言語シフトは可能か
琉球列島における言語シフト
沖縄語講師の養成について
『実践としての言語』の記録保存―うちなーの多言語社会再生へ向けて
世代間言語継承を展望する―モデル構築と例証
著者等紹介
ハインリッヒ,パトリック[ハインリッヒ,パトリック][Heinrich,Patrick]
独協大学外国語学部准教授。専門は社会言語学、危機言語記録保存
松尾慎[マツオシン]
東京女子大学現代教養学部人間科学科言語科学専攻准教授。専門は社会言語学、日本語教育、多元文化教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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