内容説明
ボアス以来の人類学、パースからヤコブソンへと展開してきた記号論を融合した社会記号論系言語人類学。「知」が断片と化したこの時代、ことばと社会、文化、歴史の学として体系性と包括性、全体性を求める、その反時代的な営みの可能性を明らかにする。
目次
第1章 社会記号論と言語人類学―全体、再帰、批判、歴史(導入;言語人類学・社会記号論とは何か? ほか)
第2章 現代言語人類学の射程―言語構造から、語用、文化コスモロジー、言説分析まで(本章への導入、及び、本章の概要;「コミュニケーション・モデル」と現代言語人類学―社会文化的「出来事」としてのコミュニケーション ほか)
第3章 メタ言語学としての史的社会記号論―社会、教育、言語理論の近現代、あるいは、言語帝国主義と言語ナショナリズムの系譜学(導入;問題設定―言語と言語研究の現在 ほか)
第4章 記号言語理性批判序説―記号論の「可能性=終焉」のかくも長き不在(導入;記号論の終焉は可能か? ほか)
第5章 意味と出来事―現代記号論の系譜(導入;語用論とは何か? ほか)
著者等紹介
小山亘[コヤマワタル]
立教大学文学部・異文化コミュニケーション研究科准教授。シカゴ大学大学院博士課程修了(言語学、Ph.D.、2003年)。専門は言語学、語用論、社会言語学、言語人類学、社会記号論、批判的応用言語学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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