量子力学と経路積分 (新版)

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量子力学と経路積分 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 392p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622078975
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C1042

出版社内容情報

経路積分によるアプローチの魅力がわかる、ファインマンの名講義。全面的に校訂を施し、読みやすくなった待望の新版。経路積分法は、量子のふるまいの直観的描像を捉え、取扱いの困難な諸問題にアプローチする有力な方法論として知られる。つねに直観的描像と理論の接点を意識していたファインマンの大きな遺産である。
本書では経路積分の概念を用いて量子力学の諸法則が記述され、シュレーディンガー方程式表示とのつながりが提示される。そのうえで、摂動論、統計力学、量子電気力学、変分原理などの諸領域が多くの具体例とともに扱われる。そこには、さまざまな系における経路積分の可能性を探るファインマンの苦闘の痕が刻まれており、読者は非凡なセンスをもった物理学者の洞察、きらめくアイデアに触れることができる。
また、ここにはファインマンが経路積分法に託していた大きな構想も、声高にではないがはっきりと提示されている。例えば、「エネルギー準位があるのにもかかわらずエネルギー準位に触れないようにすることの唯一の弁明は,そうすることによって物理過程の深い理解が得られるのではないかという期待であり,またおそらくもっと強力な統計力学の方法の出発点となるのではないかという期待であろう」(第10章 統計力学)。ファインマンの構想は、果敢であっただけでなく、予見的でもあった。パイオニアだけが見ることのできた地平を、本書は垣間見せてくれる。
初版から40年を経て、原著はスタイヤーにより校訂がほどこされた。本書は原著校訂版(2010年刊)を底本としている。

序文
校訂版への前書き

第1章 量子力学の基本概念
第2章 量子力学の運動法則
第3章 特別な例によって概念を展開する
第4章 量子力学のSchr?dinger表示
第5章 観測と演算子
第6章 量子力学における摂動論
第7章 遷移要素
第8章 調和振動子
第9章 量子電気力学
第10章 統計力学
第11章 変分法
第12章 確率論における諸問題

付録A 役に立つ積分
付録B 校訂者による注

訳者あとがき
新版へのあとがき
2017年版へのあとがき
索引

R. P. ファインマン[ファインマン]
1918-1988。ニューヨーク市に生まれる。1939年マサチューセッツ工科大学卒業。プリンストン大学大学院に学び、1942年博士号を取得。その後、原爆開発のマンハッタン計画に参加。1945‐50年コーネル大学助教授。1950年以後はカリフォルニア工科大学教授。1965年、量子電気力学の構成の業績で、シュヴィンガー、朝永振一郎と共にノーベル物理学賞を受賞。学部学生向けの教科書「ファインマン物理学」シリーズ(岩波書店)や、『ファインマン 統計力学』(シュプリンガー・ジャパン)をはじめとする独創的で魅力溢れる物理学書は世界中で読まれている。『物理法則はいかにして発見されたか』(ダイヤモンド社、のち岩波現代文庫)、『光と物質のふしぎな理論──私の量子電磁力学』『ご冗談でしょう、ファインマンさん──ノーベル賞物理学者の自伝』(いずれも岩波書店)などの著作も多くの読者に親しまれている。

A. R. ヒッブス[ヒッブス]
1924‐2003。ファインマンの講義をまとめて『量子力学と経路積分』の出版に尽力。また、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』に序文を寄せ、学生時代に接したファインマンの人柄を描いている。元カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所所員。

D. スタイヤー(校訂)[スタイヤー]
理論物理学者。オバーリン大学物理学部門John and Marianne Schiffer教授。著書に、Relativity for the Questioning Mind (Johns Hopkins University Press); The Strange World of Quantum Mechanics (Cambridge University Press); Quantum Mechanics Simulations (共著、John Wiley & Sons)ほか。

北原和夫[キタハラカズオ]
1946年新潟県長岡市に生まれる。1969年東京大学理学部物理学科卒業。1974年東京大学理学系大学院中退。1971-74年ブリュッセル大学物理化学科に留学。マサチューセッツ工科大学研究員、東京大学助手、静岡大学助教授、東京工業大学教授、国際基督教大学教授を経て、東京理科大学教授。東京工業大学名誉教授・国際基督教大学名誉教授。著書に、Fluctuation Phenomena (North Holland)、『統計力学』『非平衡系の科学』(1・2)(以上、講談社)、『プリゴジンの考えてきたこと』『非平衡系の統計力学』(以上、岩波書店)ほか多数。訳書に、クライツィグ『技術者のための高等数学 1 常微分方程式』(共訳、培風館)、ニコリス/プリゴジン『複雑性の探究』(共訳、みすず書房)、『ファインマン 経路積分の発見』(共訳、岩波書店)、ファインマン/ヒッブス『量子力学と経路積分』(みすず書房)。

内容説明

経路積分の概念を用いて量子力学の諸法則が記述され、シュレーディンガー方程式表示とのつながりが提示される。そのうえで、摂動論、統計力学、量子電気力学、変分原理などの諸領域が多くの具体例とともに扱われる。そこには、さまざまな系における経路積分の可能性を探るファインマンの苦闘の痕が刻まれており、読者は非凡なセンスをもった物理学者の洞察、きらめくアイデアに触れることができる。また、ここにはファインマンが経路積分法に託していた大きな構想も、声高にではないがはっきりと提示されている。

目次

量子力学の基本概念
量子力学の運動法則
特別な例によって概念を展開する
量子力学のSchr¨odinger表示
観測と演算子
量子力学における摂動論
遷移要素
調和振動子
量子電気力学
統計力学
変分法
確率論における諸問題

著者等紹介

ファインマン,R.P.[ファインマン,R.P.] [Feynman,Richard P.]
1918‐1988。ニューヨーク市に生まれる。1939年マサチューセッツ工科大学卒業。プリンストン大学大学院に学び、1942年博士号を取得。その後、原爆開発のマンハッタン計画に参加。1945‐50年コーネル大学助教授。1950年以後はカリフォルニア工科大学教授。1965年、量子電気力学の構成の業績で、シュヴィンガー、朝永振一郎と共にノーベル物理学賞を受賞。学部学生向けの教科書「ファインマン物理学」シリーズ(岩波書店)や、『ファインマン 統計力学』(シュプリンガー・ジャパン)をはじめとする独創的で魅力溢れる物理学書は世界中で読まれている

ヒッブス,A.R.[ヒッブス,A.R.] [Hibbs,Albert R.]
1924‐2003。ファインマンの講義をまとめて本書『量子力学と経路積分』の出版に尽力。また、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』に序文を寄せ、学生時代に接したファインマンの人柄を描いている。元カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所所員

スタイヤー,D.[スタイヤー,D.] [Styer,Daniel]
理論物理学者。オバーリン大学物理学部門John and Marianne Schiffer教授

北原和夫[キタハラカズオ]
東京理科大学教授。東京工業大学・国際基督教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

22
#感想歌 大量の誤植を直した新版の誤植を探しながら読んでる p.34 「Riemannの定義が不適切でLebesgue積分のような別の定義を用いる必要がある」 p.111 「本書では、演算子法について実際に徹底的に吟味することをしない」p.111 「本書では、演算子法について実際に徹底的に吟味することをしない p.s. https://researchmap.jp/jo0jlfrwe-49935/#_499352019/10/20

roughfractus02

6
経路積分は量子世界の始点と終点の間の可能性を全て合算してその経過を求める方法であり、これを用いれば量子的現象を現実世界に引きつけて把握できる利点もある。一方、この方法は別解を求めるには有効だが、これでしか解けない問題には向かないと著者はいう。本書を辛抱強く辿ると(何度読んでも後半が難しい)、シュレーディンガー方程式に出会い、ブラウン運動を再解釈する際には効果的だが、量子スピンの演算子を明瞭に説明するには「不向き」とされる点が理解できる。中間状態に意味はないと断じる著者の簡明かつユーモラスな論理が印象的だ。2018/11/09

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