内容説明
沖縄文化を、「うちなあぐち」で書き、語り、論じる。…沖縄語文化は、その撲滅を目的とした永い抑圧の歴史を生き延び、再び歴史に登場する。懐かしい「お爺(うしゅめえ)」「お婆(はあめえ)」のやさしい言葉が蘇る。その美しい響きとともに。書きことばとしての「うちなあぐち(沖縄語)」活動を息長く続けるうちなあん人(沖縄人)が、うちなあぐちで「うちなあぐち」への思いを綴る。やまとぅぐち(日本語)との完全バイリガル論集。
目次
うちなあぐち普及のための全県組織が発足
うちなあぐちをめぐる諸問題
うちなあぐちの散文そして創作の試み
うちなあぐちの「方言呼称」の問題点と独立言語としての将来
うちなあぐちを復興させるための三つの考え
沖縄シンポジウム「地域語発展のために」以降のうちなあぐち雑感
うちなあぐちをめぐる七不思議
うちなあぐち語彙論
独立言語としてのうちなあぐち表記論
うちなあぐち表記論の検証
「しまくとぅばの日」の県条例の制定について
著者等紹介
比嘉清[フィザキヨシ]
1948年、うるま市(旧与那城村)に生まれる。1972年、琉球大学法文学部英語英文学科を卒業。同年、南西航空株式会社(現日本トランスオーシャン航空株式会社)入社。同社退職後、1998年、南謡出版を設立。同年、うちなあぐち散文会を立ち上げる。2000年、「うちなあぐちはっしん」(南謡出版ホームページ)、サブページ「うちなあぐち賛歌」を立ち上げる。現在は、うちなあぐち漫談や沖縄を題材にした小噺等の創作活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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