内容説明
マキアヴェリはフィレンツェ共和国の忠臣であったが、メディチ家の独裁に反対したために拷問にかけられ、国外追放となった。それでも『君主論』では、悪名高き暴君チェーザレ・ボルジアをモデルにしている。先見の明を備えた愛国主義者であったために、真に近代的な政治学者の先駆けとなり、市民社会についての近代以降の論議の中心に位置するマキアヴェリ。本書は、彼の波乱に満ちた人生を振り返っている。パトリック・カリーの洞察力のある文章と、オスカー・ザラートのドラマティックなイラストは、ルネッサンス期のイタリアの不安定な社会状況をよみがえらせ、ヨーロッパ政治史におけるこの重要な人物の強烈な個性をもった肖像を浮きあがらせている。