内容説明
迷子の赤ちゃんこと祥子ちゃんと、その祖父母夫妻が、宙港を占拠したテロリストの人質に!太一郎と所長は現場に急行。何やら物騒なものを抱えて潜入を試みる真樹子と、それに触発され理性の糸が一本切れた麻子。ところが、テロリストたちの事情を知ると…。「星へ行く船」シリーズ番外編、完結!この物語のその後のその後。18年後の物語―書き下ろし「お帰りなさい」、新あとがきを併録。
著者等紹介
新井素子[アライモトコ]
1960年東京都生まれ。立教大学ドイツ文学科卒業。77年、高校在学中に「あたしの中の…」が第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選し、デビュー。81年「グリーン・レクイエム」で第12回星雲賞、82年「ネプチューン」で第13回星雲賞受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
60
図書館本。大混乱でバタバタしましたが、なんとか話はまとまった、みんなお疲れ!ーー本編に対する感想がこんなザックリになってしまうのは致し方ない。なぜならわたしの心は最後のボーナストラック(あゆみちゃんが出て行った18年後のお話)に全て持っていかれてしまったのです。よかった、よかったよ、号泣。「星へ行く船」シリーズここに完結。本当に素敵なお話でした。心からありがとう。2019/11/14
ゆかーん
34
ドタバタしていながらも、最後はしっかりまとめ上げるのが新井素子さん。下巻では、祥子ちゃんの親権問題で揉めている中、拍車をかけるような誘拐事件が勃発!真樹子さんが救世主になるのかと思いましたが、全くの予想外の展開となりました。しかし、この事件がきっかけで、いろんな問題が収まるとは思わなかった…。さらに、太一郎さんと真樹子さんの過去も知ることができたので大満足です!最後の「おかえりなさい」では太一郎とあゆみさんが、18年ぶりに帰ってくるエピソード。もう会えないと思っていた2人が、出てきてとても嬉しかったです!2022/10/09
えみちゃん
27
さて、前作で迷子⁉(笑)の赤ちゃん祥子ちゃんを祖父母の元に送り届け無事任務を終了したご一行さま。ところが宙港を占拠したテロリスト⁉(笑)たちの人質になる。(←もちろん、祥子ちゃんたちが・・笑)当然乗りかかった船・・っということで救出を試みる水沢事務所ご一行さまでしたが・・。しかし、このメンツが揃うと・・。水沢事務所の常識人麻子さんといえども理性の糸が切れちゃうよねぇ・・。(笑)今作書き下ろしでその後のあゆみちゃんと再会といううれしい特典付き♫麻子さんの「おかえりなさい」の言葉が重みをもって胸にしみます。2019/07/24
Imax
21
幼い頃から読み続けてきた長い長い物語が完結した。この本に出会えたことは私にとってとっても大きな意味があった。心が柔らかい時期に、この作品に出会えたおかげで乗り越えられたものもあったし、少なからず影響も受けた。だから、エピローグともいえる「お帰りなさい」は感慨深かった。(えっ!?あの状況で子供を産んだのか?というツッコミはさておき笑) 私は反発しながらも惹かれ合う2人という設定が好みだったりするので、太一郎さんにはあゆみちゃんよりも真樹ちゃんを選んでほしかったけど、でもでもやっぱりこのシリーズが大好きです♡2019/09/02
Norico
13
番外編がよかった。やっぱり星へ行く船シリーズは、あゆみちゃんがいないと。お帰りなさいの後をたくさん想像して、楽しい気分になれます。2021/09/27