内容説明
長唄界最大の組織を背負い、盛り上げてきた七代目・杵屋勝三郎が「ひとりの長唄人として」語る長唄の歴史と将来図。そして自身・勝三郎の家系を紐解く―。平成二十二年六月に永眠した七代目杵屋勝三郎、最初で最後の著書。
目次
第1章 三味線音楽とは(日本の音楽の系譜・種類;三味線音楽の歴史・種類;三味線という楽器)
第2章 長唄とは(その歴史;その内容;その構造・現状;その将来図)
第3章 勝三郎の家(勝三郎の代々;七代目勝三郎改め二代目勝作のこと;杵勝談義;杵勝銘々伝)
第4章 杵勝会座談会―杵勝会理事放談
第5章 親子対談―これからの杵勝会(七代目勝三郎×八代目勝三郎)
著者等紹介
杵屋勝三郎[キネヤカツサブロウ]
昭和2(1927)年・東京生れ。父市村亀蔵、母六代目杵屋勝三郎。勝三郎家の養子となり、坂口守男から昭和15(1940)年に十三歳で七代目杵屋勝三郎を襲名。昭和25(1950)年、慶應義塾大学経済学部卒。財団法人杵勝会理事長、杵勝家元。平成21年5月、二代目勝作を襲名。平成22(2010)年6月27日没。82歳
馬場和夫[ババカズオ]
大正11(1922)年・東京生れ。昭和21(1946)年、慶應義塾大学経済学部卒。元株式会社東宝映画専門取締役・プロデューサー。長唄師匠の家に生まれ、幼少より長唄を習得したが、敢えて生業とせず、生涯ノンプロに徹することを信条としている。芸能学会会員として、歌舞伎・邦楽に親しみ、古典芸能の普及・伝承・学生長唄の世話・指導に任じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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筋書屋虫六
Tetsuyoshi Minamoto