ふしぎ文学館<br> 黄色い吸血鬼

ふしぎ文学館
黄色い吸血鬼

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784882931454
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

秘密裡に堕胎を請け負う医院で、手術後の患者が投身自殺を図った。書生の健次郎は、とっさに死体を庭に埋めてしまうが、やがてその秘密が掘り返される時がきた…。凄まじい迫力で、人間の業と哀しみを描く名作「緋の堕胎」。寮に軟禁され、吸血鬼からのお召しがあるたびに自らの血を提供する無気力な若者たち。彼らを飼育する吸血鬼の恐るべき正体とは?エラリィ・クイーンに絶賛され、世界各国で翻訳された表題作「黄色い吸血鬼」をはじめ、単行本未収録作品「砂糖菓子の鸚鵡」を含む恐怖ミステリの傑作・全12篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つらら@道東民

16
人の残酷さと奇天烈な発想が融合。作者のことばによると「緋の堕胎」は実話から発想されているのでしょうか。「黄色い吸血鬼」もそうですが、時代背景に多少知識があるとより無惨さが理解できます。美しい男が水槽に囚われる「人魚姦図」、津原泰水「五色の舟」を思い出す「ウルフなんか怖くない」が好みでした。2013/11/18

めがねまる

15
どぎつい怪奇趣味にちょっと辟易するものもあるが、「円卓」「変身」など推理要素により抑制の効いた短篇は面白かった。エラリー・クイーンに激賞され数カ国語に翻訳されたという「黄色い吸血鬼」はラストの会話で今まで何が行われていたかハッキリするシーンが見事だった。「緋の堕胎」「人魚姦図」は、怪奇・猟奇が嫌いではない私でも気持ちが悪くなってきたくらいだ。よっぽど読むのをやめようかと思ったが「誘惑者」を読むことが出来たのでやめなくて良かった。これは良い吸血鬼小説だった。2018/03/30

0
L2012/07/20

wm_09

0
クイーンに絶賛されたという表題作を始め、どれもプロットよりもネタで勝負してくる作品群で、予定調和に収まってくる。獣姦・吸血鬼・薬・奇形などのキーワードにぐっとくる人だけ読めばいいと思う。(ローウェル嬢)2010/05/19

てっちゃん

0
1998年6月7日に読了

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