内容説明
個々の平穏なが保たれた江戸時代の農村生活。その陰には、頻発する災害や事件を解決し、祭りや狂言歌舞伎の運営に奔走する地方代官の姿があった。子孫である著者がまとめ上げた先祖代官200年間の記録。そこから見えてくる江戸の人々の息遣い。
目次
第1章 「覚書」の歴史的背景(佐野庄と船津川(舟渡川)村
新井家の船津川(舟渡川)村定住
江戸時代の船津川(船渡川)村の領主変遷)
第2章 「覚書」現代語訳(名主七左衛門吉次の時代(一六一六~一六五一)
名主吉房の時代(一六五二~一六七四)
名主吉長の時代(一六七五~一六八三)
初代代官志旨の時代(一六八四~一七二五)
代官義寛(吉寛、義信)の時代(一七二六~一七四九)
代官義豊(吉豊)の時代(一七五〇~一七七二)
名主義久(吉久)の時代(一七七三~一七九二)
名主義有(吉有)の時代(一七九三~一八二四))
第3章 「覚書」追記(名主義一(市郎次)の時代(一八二五~一八四二)
名主権之丞の時代(一八四三~一八六八)
名主権兵衛の時代(一八六八~一九〇九))
第4章 新井家譜覚書(権兵衛家;権右衛門家(杉の渡))
第5章 「覚書」資料(「関東下野国安蘇洲舟渡川村人名帳」(寛永三年“一六二六”一月九日)
江戸期船津川村の村役人氏名)
著者等紹介
新井光吉[アライミツヨシ]
埼玉大学大学院人社研究科名誉教授、専門は財政学、社会保障論。1950年栃木県佐野市生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。神奈川大学経済学部助教授、九州大学経済学教授・同大学院経済学研究院教授、埼玉大学経済学部教授・同大学院人社研究科教授を歴任し、2016年定年退職。この間、米国プリンストン大学(1996‐1997年)、同カリフォルニア大学バークレイ校(2010‐2011年)で客員研究員として研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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