内容説明
下野国が生んだ名門氏族、足利氏。そのゆかりの地と研究者を訪ね、歴史と現在を紹介します。下野新聞連載時から好評を博した大型企画、待望の書籍化。
目次
地図
プロローグ
足利将軍の京都
ルーツ・足利
新田氏の上野
分国・三河
武家の古都・鎌倉
新拠点・古河
鎌倉公方の後裔
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てん
16
足利氏、とりわけ足利尊氏については南北朝の動乱を踏まえて逆賊との評価が長い間されてきた。私もゆかりの地足利市出身であるが、足利氏に関する知識はほとんどない。最近は室町時代の再評価が進み、足利氏についても新たな研究成果が発表されているようだ。そのような中、下野新聞に連載された記事をまとめたもの。カラー写真も多く、1つ1つの章は読みやすい長さである。足利氏にゆかりの地の史跡とともに足利氏を概観できる。このあと「極楽征夷大将軍」を読もうと思う。2024/10/19
katashin86
1
下野足利から天下の家となった足利氏の栄枯盛衰についての、地元紙連載を書籍化。室町将軍となる前の鎌倉時代の足利氏や、関東公方の末裔たる喜連川家時代まで幅広くとらえている。ゆかりの地を訪ねるガイドとしても有用で、優れた入門書。2020/09/06
1131you
0
「鎌倉北条一族」「鎌倉将軍・執権・連署列伝」を読んで面白かったのでじゃあ足利もと手に取ったが、名所案内のような内容で思ってたのと様子が違った。基本的に各ゆかりの地を軸とした記述で、時系列がまとまっておらずなんとなく読みづらい。内容は平易でサクサク読める。あと本文に注釈が付いてるけれどなぜか本文下の中央に固定されていて注釈元の場所とは連動しておらずそれも微妙に読みづらい。注釈内容は小中学校の教科書レベルで視線ずらしてまで読まなくても良い気がする2022/11/02