著者等紹介
山下大明[ヤマシタヒロアキ]
1955年鹿児島県生まれ。中央大学卒業・屋久島町宮之浦在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
86
いよいよ屋久島への上陸が近くなってきた。機上から見た時は、屋久島の上だけ雲がかかっていて不思議な感じがした。著者は、屋久島在住の写真家。屋久島自体は1400万年前隆起した花崗岩の塊。そこに雨が降り植物が芽生え、木々をしげらせていった。しかし7300年前火砕流により森はほぼ全滅した。縄文杉は樹齢およそ7200年。1966年発見され、大岩杉と呼ばれたもの。樹高25.3m、胸高周囲16.4m、大株歩道沿い標高1300mの地点にある。ガイドさんと共に早朝からトレッキングで縄文杉を目指す。とても楽しみです。2024/04/20
Natsuki
56
屋久島とそこに息づくものたちの写真絵本?️✨写真なのですが、見ていると不思議と心が落ち着いてくる。両手をまわしても足りないくらい太い木の幹や根。それらを包み込むような苔。射し込む陽の光。「生」が溢れる屋久島の森。それを支え育むのは、とだえることのない「死のめぐり」。2018/09/24
ゆうゆうpanda
29
屋久島に魅了され移り住んだ山下氏。屋久島の魅力が詰まった美しい写真絵本。鹿児島より南に位置するのに山頂は雪で覆われる。シャクナゲも隠れるほどの雪。知識はあったが写真で見ると更なる感動。樹齢7200年と言われる縄文杉。その身に他の種が落ちて生えているという。秋にはその木々が黄葉するというのだから驚きだ。半分土のようになりながら生きている。父は幼い頃屋久島に住んでいた。父が好きだった花、鉄砲ユリ…シャクナゲ…海岸に群生する鉄砲ユリの写真が見事だった。屋久島の原風景だったのかも知れない。聞いておけば良かったな…2016/02/03
モリー
26
今からおよそ7300年前に火砕流に覆われた島に再び杉が芽を出すまでにどれ程の時間を要したのだろう。縄文杉の推定樹齢は7200年。杉を覆う苔の上に芽を出した様々な植物が繁茂する姿をいつか自分の目で見てみたい。「種が芽吹き、生をまっとうしてたおれた木が、土に返る。そしてまたそこに、いのちが芽生える。生と死のめぐりはとだえることがなく、いのちをはぐくみつづける。それがほんとうの森のすがた。やがてはおとずれるじぶんの死をみつめることで、生はいっそう輝くと、森がかたりかけてくる。」(引用)2018/10/27
り こ む ん
23
自然の豊かな営みと雄大な時間の流れを体感したいけれど、人が踏み入れてはならない場所もこの世界には必要だとも感じる。2018/09/16
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