内容説明
「ボノボ」ってきいたことありますか?ゴリラでもない、チンパンジーでもない、最後に「発見」された類人猿。ヒトのDNAと98%まで同じサルが、人と世界を映し出す。
目次
プロローグ ボノボとの出会い
第1章 ボノボはヒトに一番近いサル
第2章 ボノボの一日、ボノボの社会
第3章 バラエティ豊かな性行動
第4章 子殺しのない平和な社会
第5章 言葉を話せるカンジ
第6章 ボノボの共感能力
第7章 ボノボという写し鏡
第8章 ボノボの今
第9章 ボノボの楽園
第10章 こころ優しき隣人
おわりに ボノボの丘に立って
著者等紹介
江口絵里[エグチエリ]
1973年、新潟県生まれ。阪急コミュニケーションズ(元、TBSブリタニカ)勤務を経て、イギリスの出版社ブルームズベリーにインターン勤務の後、フリーランスの編集者・ライターに。The Jane Goodall Institute Japan理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けいちゃん
4
「科学とは、自然の見方、つまり“世界観”をあたえるもの」。ある動物の目から世界を見たら、まったく違う価値観が見えてくる。ボノボの友好的、女性優位的社会。ナマコの弱く、遅く生きる選択。自然からヒトが学べることってたくさんある。ボノボに限らないことだけど、「このままいくと必ず絶滅する」というくだりにドキリとする。2021/02/14
こたちゅう
3
子供向けの本だが、楽しく読めた。こんなにも平和的な動物がいるんだ。もちろん肉食で他の生物を捕食するのだが、それでもケンカしない、セックスを使って平和裏に解決するというのは、示唆に富んでいる。人間にもこの一端が引き継がれているのか。読みやすいので万人におすすめ。2023/12/15
かつどん
3
私たちは進化できるのか、を読んで思い出した本。人類はどちらに進む? チンパンジーとボノボと、この本を読むまで全然区別していなかった自分。似て非なるもの、まだまだ我々は学ぶべきことが多いようです…
tami
2
ココリコの田中さんが「パックマンをプレイするサル」として紹介していて気になっていた本。ボノボ、すごい!の連続だった。争いを避け、他人(猿)に共感するボノボ。ヒトがボノボに何か頼むと、他のボノボにも伝えてくれるらしい。賢く仲間に優しいこと、見習いたい。チンパンジーとの比較もおもしろかった。2009/11/01
よこよこ
2
人の先祖を知りたくて類人猿を調べていた時にボノボを知った。この本を読み、ボノボが持つ平和的に問題を解決する遺伝子は人間にも受け継がれていると思えた。また、人間が進化の最先端を歩んでいるという考えは違うんだなと思えた。視野が広がった。2014/12/18