内容説明
カルテル違反と課徴金制度における実務の流れ、課徴金減免(リニエンシー)制度とその運用法に加え、カルテル防止に必須である企業コンプライアンスシステム構築の指針を示すことで、カルテルやリニエンシーに対する正確な知識と、企業に生じうるリスクを回避する方策を解説。米国司法省等によるカルテル違反摘発・処罰や国内での株主代表訴訟による高額な和解金支払い等、近年増加するリスクから企業を守るためにリニエンシー制度をいかに活用するか、研究者、弁護士、企業の法務部門担当者等の実務家によって、理論と実務双方からの解説を試みた。
目次
第1編 カルテル規制の意義と課徴金減免制度
第2編 リニエンシー制度の活用
第3編 会社が被疑者になった場合
第4編 リニエンシー制度によるべきか
第5編 カルテルを未然に防止するために
補論 諸外国のカルテル規制