内容説明
本書の初版を上梓して四年を経過した。この間、国家賠償法に関する重要な判例が多数出され、学説においても同法一条一項の違法性の問題をはじめ進展がみられる。また、地方分権推進計画に基づく、いわゆる地方分権一括法が本年四月に施行され、これに伴い、国家賠償に関する実務も重要な点において影響を受けることとなった。本書は、こうした事情を踏まえ、改訂とした。
目次
第１ 序論
第２ 公務員の不法行為と賠償責任、求償権（第一条）
第３ 公の営造物の設置管理の瑕疵に基づく損害の賠償責任・求償権（第二条）
第４ 賠償責任者、求償権（第三条）
第５ 民法の適用（第四条）
第６ 他の法律の適用（第五条）
第７ 相互保証主義（第六条）
付 国の利害に関係のある訴訟についての法務大臣の権限等に関する法律（法務大臣権限法）
