内容説明
「監察医の仕事は、死者の最後の言い分を聞いて、ゆっくり眠らせてあげることだ。」東京都監察医務院中野分室の室長、千葉圭一郎は言った。可愛らしい新人の栗山玲奈は、その言葉にうたれて監察医になった。張り切って仕事に臨んだのも束の間。事故、殺人、自殺…、見るも無惨な死体に気分を悪くする玲奈。それに、梅雨時の腐乱臭ときたら…。だが、解剖台の上では、息の止まった生者たちが話しかける機会を待っているのだ。新鋭の本格官能ミステリー。
目次
肉戯の果て
殺意の氾濫
凶断の構図
牝肉の誘惑
凌辱鬼
淫魔の淵
凶獄の野望
死を呼ぶレズ愛
魔刻捜査