CMCテクニカルライブラリー
乳化技術と乳化剤の開発

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  • サイズ A5判/ページ数 259p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784882318316
  • NDC分類 576.5
  • Cコード C3043

出版社内容情報

(1998年『機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開』普及版)



 【執筆者一覧(執筆順)】

堀内照夫    ライオン(株) オーラルケア研究所
       (現)神奈川大学 工学部
鈴木敏幸    花王(株) 化粧品研究所
       (現)花王(株) ヘルスケア第2研究所
高橋康之    エス・ビー・ジーテクノ(株) 代表取締役社長
坂本  彬    (株)ケイ・アイ研究所
       (現)(株)エコプロ・リサーチ 技術顧問
中嶋  純    京テクノコンサルタント
本山卓彦    本山技術士事務所
岡部鋭一    ぺんてる(株) 研究本部 中央研究所
中村孝一    東京理科大学 理学部第2部 化学科
森  英和    日本ゼオン(株) 川崎工場 ラテックス第1研究室
高尾道生    東京インキ(株) 第一生産本部 平版インキ技術部
       (現)東京インキ(株) 第一生産本部 取締役インキ技術部長
荻野圭三    東京理科大学 理工学部
       (現)東京理科大学名誉教授
高木和行    みづほ工業(株) 技術担当取締役
  (執筆者の所属は,注記以外は1998年当時のものです。)


 【構成および内容】

Ⅰ 機能性乳化剤の開発と基礎理論の発展           堀内照夫
 1.はじめに
 2.乳化について
  2.1 定義
  2.2 乳化技術と製造要素
  2.3 乳化技術動向
 3.機能性乳化剤の開発
  3.1 乳化剤の界面化学的性質
   (1)界面活性剤の溶解挙動
   (2)乳化剤(界面活性剤)の界面力低下作用
   (3)界面活性剤水溶液の分子集合状態
  3.2 乳化剤
   (1)合成乳化剤
   (2)バイオサーファクタント
   (3)ワックス類
   (4)高分子化合物
   (5)無機系乳化剤
   (6)ベシクル形成界面活性剤
   (7)乳化剤の安全性
 4.乳化の基礎理論
  4.1 エマルションの分類
   (1)多相(複合)エマルション
   (2)無水エマルション
   (3)発色エマルション
   (4)ゲル・エマルション
   (5)リピッド・マイクロスフェア
   (6)ベシクル
  4.2 エマルションの判別法
  4.3 エマルション型に関する理論的考案
   (1)Ostwaldの”simple volume theory”
   (2)Bancroftの規則
   (3)エマルションの「型」に関する動力学的展開
  4.4 乳化剤の選択
   (1)HLB法
   (2)相転移温度法(PIT)
   (3)転相滴定法(EIP)
  4.5 エマルションの生成
   (1)乳化製剤の原料特性
   (2)水相原料
   (3)エマルションの生成法
   (4)物理化学的方式
   (5)物理的(機械的)乳化方式
   (6)低エネルギー乳化法
 5.エマルションの物理学的性質
  5.1 O/W型エマルション中の水の様態
  5.2 油相成分の影響
   (1)界面張力
   (2)油脂の結晶化
   (3)高級アルコールの結晶構造
  5.3 レオロジー的性質
   (1)粘度
   (2)流動特性
   (3)エマルションのレオロジー特性に影響する因子
   (4)エマルションの流動特性と使用感
   (5)強制振動レオメーターによるポリ(オキシエチレン)硬化ひまし油濃厚分散溶液のレオロジー挙動
 6.エマルションの安定性
  6.1 エマルションの破壊過程
   (1)クリーミング(creaming)
   (2)凝集(flocculation)
   (3)合一(coalescence)
   (4)オストワルド熟成(ostwald ripening)
  6.2 安定なエマルションの製剤設計指針
   (1)液晶の形成による安定化
   (2)水溶性高分子
   (3)有機変性モンモリロナイト
  6.3 エマルション製剤の安定性の加速試験法
   (1)温度耐性試験法
   (2)遠心分離加速試験法
   (3)δ電位(Zp)によるO/W型エマルションの安定性評価法
   (4)誘電率法

Ⅱ 乳化技術の応用
 1.化粧品における乳化技術                     鈴木敏幸
  1.1 はじめに
  1.2 エマルションの状態
   (1)相平衡的観点からのエマルション
   (2)実用系におけるエマルションの設計
  1.3 エマルションの調整法
   (1)O/Wエマルションの生成技術
   (2)W/Oエマルションの生成技術
  1.4 化粧品への応用例
   (1)洗い流せる液晶ジェルクレンジング
   (2)化粧くずれしない持続性ファンデーション
   (3)保湿能に優れた生体脂質分散型エマルション
 2.食 品                                高橋康之
  2.1 はじめに
  2.2 食品用乳化剤の進展
   (1)グリセリン脂肪酸エステル
   (2)ショ糖脂肪酸エステル
   (3)ソルビタン脂肪酸エステル
   (4)プロピレングリコール脂肪酸エステル
   (5)レシチン
   (6)その他の乳化剤
  2.3 食品乳化技術の進展
  2.4 おわりに
 3.農 薬                                坂本 彬
  3.1 はじめに
  3.2 農薬の製剤化
  3.3 農薬の主要製剤と特性
   (1)フロアブル剤
   (2)粒状水和剤
   (3)EW剤
   (4)ME剤
  3.4 のうやくの浸透移行と界面活性剤の役割
  3.5 アジュバントと展着剤
  3.6 アジュバント展開による防除効果の改善
  3.7 おわりに
 4.エマルション塗料                        中嶋 純
  4.1 はじめに
  4.2 エマルション塗料の得失
   (1)法規制面のメリット
   (2)PL面でのメリット
   (3)性能面でのメリット,デメリット
  4.3 エマルション塗料の構成
   (1)塗料用エマルション樹脂の種類
   (2)塗料用エマルション樹脂として要請される性能
  4.4 顔料,充填材
   (1)着色顔料
   (2)体質顔料
   (3)配合割合(PVC)
  4.5 添加剤
   (1)添加剤
   (2)機能性アップ付加剤
  4.6 おわりに
 5.乳化剤の接着剤への応用-特にモノマー乳化剤,ポリマー乳化剤-   本山卓彦
  5.1 はじめに
  5.2 ポリビニルアルコール
  5.3 親水性モノマーの共重合
   (1)不飽和酸
   (2)酸アミド
   (3)ヒドロキシ不飽和モノマー
   (4)不飽和スルホモノマー
  5.4 モノマー乳化剤
  5.5 高分子乳化剤
 6.文具類                                岡部鋭一
  6.1 はじめに
  6.2 絵の具とエマルション
  6.3 ペン用インキとエマルション
  6.4 修正液とエマルション
  6.5 プラスチック字消しと乳化重合
  6.6 色材とエマルション
 7.感光・電子記録材料分野への応用              中村孝一
  7.1 感光材料への応用
   (1)銀塩感光材料
   (2)写真乳剤
   (3)写真乳剤へのラテックスの利用
   (4)帯電防止剤
  7.2 感光性マイクロカプセル
   (1)ピクトグラフィの概要
   (2)感光性マイクロカプセルの製造
  7.3 電子写真用重合法トナー
   (1)電子写真用トナーの概要
   (2)重合法トナー
  7.4 レーザー光記録
   (1)レーザー記録・潜像転写システム
   (2)レーザー光照射熱現像記録材料
 8.紙加工                               森 英和
  8.1 はじめに
  8.2 顔料塗工
   (1)顔料分散剤
   (2)ラテックス乳化重合用乳化剤
   (3)保水性・流動性改良剤
   (4)離型剤
   (5)その他
  8.3 クリアー塗工
  8.4 含侵
 9.印刷インキ                             高尾道生
  9.1 はじめに
  9.2 オフセット印刷機の構造とインキの挙動
  9.3 印刷機における浸し水の挙動
  9.4 乳化状態を予測する実験室における評価法
   (1)サーランド法
   (2)回転ローラーでの評価法
   (3)カーショウ法
  9.5 キーレスオフ輪新聞印刷機とインキの挙動
  9.6 シングル・フルイド(単一流体)によるキーレス・オフ輪新聞印刷機
  9.7 おわりに

Ⅲ 将来展望

 1.乳化剤の機能と役割の将来医展望探る            荻野圭三
  1.1 はじめに
  1.2 純液体間の界面
  1.3 油/水界面における界面活性剤
   (1)油/水界面への分配
   (2)吸着と界面張力
  1.4 界面活性剤の吸着
   (1)イオン性界面活性剤の吸着
   (2)非イオン界面活性剤の吸着
  1.5 吸着の状態方程式
  1.6 Winsor のR理論
  1.7 乳化の条件
  1.8 油/水/界面活性剤系相図
  1.9 新しい乳化技術の開発
   (1)反転乳化法
   (2)転相温度(PIT)乳化法
   (3)D相乳化法
   (4)ゲル乳化法
   (5)液晶乳化法
   (6)粘土鉱物包装体を用いる乳化法
  1.10 乳化剤についての将来展望
   (1)ポリグリセロール系界面活性剤
   (2)糖系界面活性剤
   (3)新規なポリマー型界面活性剤
   (4)シリコーン系界面活性剤
   (5)ハイブリッド系界面活性剤
   (6)Gemini 型界面活性剤
   (7)化学分解型界面活性剤
   (8)その他
  1.11 おわりに
 2.乳化・分散装置の現状と将来の展望を探る          高木和行
  2.1 はじめに
  2.2 現在までの乳化プロセスの移り変わり
  2.3 最近の乳化・分散装置への要望
  2.4 より安全で環境に優しい乳化剤の使用
  2.5 スケールアップ
   (1)スケールアップが難しくなった理由
   (2)乳化装置の標準的な攪拌羽根
   (3)ホモミキサーの回転数と粒子径
   (4)剪断力について
   (5)乳化系における粒子径および粒度分布の重要性
   (6)粒子径および粒度分布の制御
   (7)粒子径および粒度分布制御の計算式
   (8)冷却工程のスケールアップ
  2.6 乳化・分散に使用できる装置
   (1)ディスパーミキサー
   (2)ウルトラミキサー
   (3)パイプラインミキサー
   (4)マイクロフルイダイザー
   (5)プラネタリーミキサー
  2.7 将来の展望
   (1)リポゾームの製造
   (2)乳化・分散装置のFA化
   (3)計測機器の開発
   (4)装置の洗浄法およびサニタリー性
   (5)攪拌・混合技術と新商品開発
  2.8 おわりに

目次

1 機能性乳化剤の開発と基礎理論の発展(乳化について;機能性乳化剤の開発;乳化の基礎理論;エマルションの物理学的性質;エマルションの安定性)
2 乳化技術の応用(化粧品における乳化技術;食品;農薬;エマルション塗料 乳化剤の接着剤への応用―特にモノマー乳化剤、ポリマー乳化剤;文具類;感光・電子記録材料分野への応用;紙加工;印刷インキ)
3 将来展望(乳化剤の機能と役割の将来展望を探る;乳化・分散装置の現状と将来の展望を探る)

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