出版社内容情報
〈茶の湯を通して感じる、目には見えない「チカラ」の源〉
〈茶の湯に関わる語句をひもといて探る、茶の湯の基本理念〉
時代は変わっても、茶の湯には不思議なチカラがあり、困難に直面した人を勇気づけ、茶の湯を学ぶ人に生きがいを与えたりしています。では、そのチカラの根源はどこにあるのでしょうか。本書では、茶の湯のあり方や理念に関わる語句をひもときながら、その意味を検討していきます。茶の湯に対する考え方をわかりやすく説明するよう心がけるとともに、茶の湯を客観的に捉え、できる限り論拠を示しながら、必要に応じて著者の60年にわたる茶の湯との付き合いの中で得た経験を交えて語ります。
内容説明
茶の湯が成立して間もなく確立したと思われる「侘数寄」の理念は、茶の湯の根源的なあり方を示しています。「侘数寄」は、時間の経過とともに「わび」と「さび」の語句へと変化していきました。本書では、このような茶の湯に関わる語句を取り上げ、茶の湯を通して勇気をもらったり、学ぶ人の生きる支えとなる、その不思議なチカラの源は何なのかを探っていきます。
目次
茶の湯の立脚点
茶の湯とは何か
茶の湯の成立要件
茶の湯の要素
侘数寄
わび
さび
常
茶禅一味
和漢の境
茶の湯の美
一座建立
一期一会
不易流行
和敬静寂
茶の湯における「型」
稽古と修行
茶の湯の心
茶の湯の効用
著者等紹介
谷晃[タニアキラ]
昭和19年(1944)、愛知県に生まれる。京都大学史学科卒業。芸術学博士。専攻は茶の湯文化学。出版社、香雪美術館などを経て、平成元年(1989)より野村美術館勤務。現在、同館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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