内容説明
本書では、はじめの分析で統計的有意差がでなかったデータでも、少し分析方法を工夫するだけで、有意差を導き出すことが可能であることを例示する。裏を返せば、ちょっと分析方法を変えるだけで、全く同じデータであっても有意差が導き出せたり出せなかったりすることがあるという、統計解析という科学の皮肉な現実を示したものでもある。
目次
平均の差の検定―いかにして有意差を導くか
一元配置の分散分析―水準の組み合わせで有意差を
カイ2乗検定―データ数が多くなると
相関係数の検定―線型と非線型
分散分析―因子の数が多いとき
正規性が成り立たないとき
等分散性は成り立っていますか?
多重比較で困ったときは
検定のときの検出力―同等性の検証に役立ちます
共分散分析―相関のある因子を共変量に〔ほか〕
著者等紹介
鍵和田京子[カギワダキョウコ]
1998年慶応義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。国立精神・神経センター精神保健研究所、神経研究所、国立がんセンター研究所を経て、現在、東京大学大学院医学系研究科病因・病理学専攻医学博士在籍
石村貞夫[イシムラサダオ]
1975年早稲田大学理工学部数学科卒業。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。1981年東京都立大学大学院博士課程単位取得・理学博士。現在、統計コンサルタント
さいとうはるき[サイトウハルキ]
1973年中央大学商学部会計学科卒業。大転換を図り、イラストレーター・漫画家の道を歩む。経済から、歴史、健康まで幅広く活躍中
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