内容説明
ペルシア、シルクロード、ボロブドゥール、マヤ・アステカなど、世界の遺跡、文化財を38年間にわたって撮りつづけてきた著者が、パレスチナとその周囲のアラブ諸国を旅しながら、一日本人として、観察し、経験したままを率直に書き記す。取材中、第3次中東戦争にまきこまれ負傷するなど、国際カメラマンとして世評高い氏の原点ともいえる中東の、古代から現代までの臨場感溢れる歴史紀行。
目次
荒野
シナイ半島
十戒の山
シナイ砂漠
ファラオの宝庫
第3次中東戦争
ヨルダン領エルサレム
岩のモスク
十字架の道
聖墳墓教会
旧約聖書
新約聖書
ソロモン王とシバの女王
ジャーヒリーヤ
コーラン
嘆きの壁とゲッセマネの園
ベツレヘム
パレスチナ人の失われた民族的権利
パレスチナ・ゲリラ
苦悩するパレスチナ人
勃発した第4次中東戦争
占領下のエジプト領シナイ半島
占領下のシリア領ゴラン高原
占領下のヨルダン領ヨルダン川西岸
アラブ側の開戦のねらい
アラブの団結と士気
米ソ両超大国の動き
アラブの石油戦略
停戦からジュネーブ和平会議へ
ダマスカス
フェニキアの海上交易とビブロス〔ほか〕