出版社内容情報
美しい母が暴力をふるう機能不全家庭に育った著者。成長に伴い、突然態度を変えた母との関係は形を変えていくが、一見幸せに見える親子ごっこに不安な気持ちがぬぐえないまま、やがて母は自死してしまう。衝撃を受けた著者の取った行動は……。親ガチャにハズれ、どん底まで落ち、自殺未遂に至りながらも、やがてゆっくりと再生していく著者の半生。普通でない家庭に生まれても、完璧な自分でなくても、誰でも、「どんなにみっともなくても、生きていていい」。親ガチャ失敗からの感動の再生物語。
内容説明
毒親育ちは「私がダメな子だから」と自分を責めて育つ。そうじゃなくたまたま運が悪かった、と思える親ガチャという言葉が救いになる。親ガチャ失敗からのリカバリー!自伝的コミックエッセイ。
目次
第1話 美しい母
第2話 進路は就職
第3話 義父のちゃぶ台返し
第4話 親に渡した貯金のゆくえ
第5話 普通の親子ごっこ
第6話 義父の浮気
第7話 母の自死
第8話 親ガチャにハズれたけれど…
第9話 今日だ、今日死のう
第10話 友人
最終話 どんなにみっともなくても
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J D
76
「親ガチャ」という言葉は好きではないが、それは「養育環境」と同義と捉えればわざわざ否定的に拒絶しなくてもよいのかなと思い手に取った本。マンガとして描かれているため文字数も少なく過酷な環境や虐待が充分伝わって来ないもどかしさはあったが、母親の自殺、著者の自殺未遂からの立ち直りなど、リアル感は圧倒的でこれからは、傷つくことなく生きて欲しいと願わずにはいれなかった。母親を思うこの気持ちがとても痛かった。2024/11/04
たまきら
36
親ガチャという言葉にはあまり良い印象はありませんが、この方の苛酷な体験を読むと、こういう言葉も致し方ないのかな…と思いました。負の連鎖に彼女が巻き込まれず、笑って歩んでいけますように…。2023/08/06
カッパ
10
amazo unlimited 本 親ガチャに外れて愛されずお金も搾取された。義父も親にはなれない人。子供を支配できなくなり、寄り付かず。夫も不倫をしてでいった。そんななかで自殺してしまった母。自分も生きづらさを感じながらいきていた。自殺未遂をするも今は自分らしく生きている著者。よかったですね。2023/04/26
だるー
9
ノンフィクション。マンガのせいか内容が薄く感じた。いや、重くさせないためあえて軽くしたのか?親からの悪影響、職場でのひどい仕打ちは自分にも通じるものがある。でも、結局は自分次第なんだよな。そう確認させてくれるマンガ。2025/03/26
ジュリ
4
著者は一度自殺をしようとしたことがある。それを救ってくれたのが友人たち。自分を支えてくれる人の存在が、生きていてよいのだという気持ちにさせてくれるのだと思う。2024/03/31