出版社内容情報
序 章 中辻照幸
第１章 建設分野での繊維強化複合材料の開発の経緯
中辻照幸
１ コンクリート補強用連続繊維複合材料
1.1 コンクリート補強用連続繊維筋
1.2 コンクリート補強用連続繊維シート
２ 鉄骨代替構造用繊維強化複合材料
３ 繊維補強コンクリート
第２章 複合材料に用いられる材料と一般的な成形方法
１ 複合材料に用いられる繊維 竹田敏和
1.1 炭素繊維
(1)概要
(2)炭素繊維の性質
(3)炭素繊維の主な物性
(4)炭素繊維の主な製造メーカーと生産能力
1.2 アラミド繊維
(1)概要
(2)アラミド繊維の性質
(3)アラミド繊維の主な物性
(4)アラミド繊維の主な製造メーカーと生産能力
1.3 ガラス繊維
(1)概要
(2)ガラス繊維の性質
(3)ガラス繊維の主な物性
(4)ガラス繊維の主な製造メーカーと市場
1.4 ビニロン繊維
(1)概要
(2)ビニロン繊維の性質
(3)ビニロン繊維の主な物性
(4)ビニロン繊維の主な製造メーカーと市場
２ マトリックス 角田 敦
2.1 エポキシ樹脂
(1)種類と一般的特徴
(2)マーケット状況
(3)土木建築への応用
2.2 ビニルエステル樹脂
(1)種類と一般的特徴
(2)マーケット状況
(3)土木建築への応用
2.3 フェノール樹脂
(1)種類と一般的特徴
(2)マーケット状況
(3)土木建築への応用
2.4 メチルメタクリレート樹脂
(1)種類と一般的特徴
(2)マーケット状況
(3)土木建築への応用
2.5 無機系マトリックス（連続繊維用）
(1)種類と一般的特徴
(2)マーケット状況
(3)土木建築への応用
３ 一般的な成形方法 角田 敦
3.1 オートクレーブ
(1)成形方法
(2)成形設備
(3)特徴
3.2 積層加圧
(1)成形方法
(2)成形設備
(3)特徴
3.3 シートワインディング
(1)成形方法
(2)成形設備
(3)特徴
3.4 レジン・インジェクション・モールディング（ＲＩＭ）
(1)成形方法
(2)成形設備
(3)特徴
3.5 フィラメント・ワインディング（ＦＷ）
(1)成形方法
(2)成形設備
(3)特徴
3.6 引き抜き成形
(1)成形方法
(2)成形設備
(3)特徴
3.7 ハンドレーアップ
(1)成形方法
(2)成形設備
(3)特徴
第３章 コンクリート補強用連続繊維筋
１ 種類と特徴 松原澄行
1.1 使用材料による分類
1.2 形状による分類
1.3 連続繊維筋の種類と特徴
(1)ＣＦＣＣ
(2)リードライン
(3)ＮＡＣＣストランド
(4)ＦｉＢＲＡ
(5)テクノーラロッド
(6)アラプリ
(7)コンポーズ
(8)ＮＥＦＭＡＣ
２ 学協会の動き
2.1 土木分野 浅井 洋
(1)総プロ
(2)ＡＣＣ倶楽部
(3)土木学会
(4)ＮＯＭＳＴ（ノムスト）研究会
(5)グラウンドアンカー協会・研究会
2.2 建築分野 加藤武彦
(1)総プロ
(2)日本建築学会
(3)ＣＣＣ研究会
(4)ＪＯＩＡ（（社）日本海洋開発産業協会）
３ 実用例
3.1 補強筋の特徴とその適用の視点 吉住俊彦
(1)耐腐食性を活かした適用例
(2)軽量性を活かした適用例
(3)非磁性を活かした適用例
(4)電磁波に対する透明性を活かした適用例
(5)切削性を活かした適用例
3.2 土木分野 浅井 洋
3.3 建築分野 加藤武彦
3.4 海外の動き 大野定彦
3.4.1 研究開発
3.4.2 設計基準制定の動き
3.4.3 適用事例
第４章 既存コンクリート構造物の補修・補強用繊維強化複合材料
１ 補強用繊維強化複合材料の種類と補強方法
1.1 連続繊維シートによる補修・補強 神吉正弥
(1)補強方法
(2)繊維シートの種類と製法
(3)施工方法
(4)シート補強の特徴
(5)シート補強による構造性能
1.2 ＦＲＰ板材による補修・補強 木村耕三
(1)補強方法
(2)施工方法
(3)補強部材の構造性能
1.3 ＦＲＰ型材による補修・補強 木村耕三
(1)ＧＦＲＰによる補修・補強
(2)ＣＦＲＰによる補修・補強
２ 連続繊維による既存構造物の補強に関する研究開発と官学協会の動向 木村耕三
2.1 日本
2.2 アメリカ
2.3 カナダ
2.4 ヨーロッパ
３ 連続繊維シートによる補修・補強設計 神吉正弥
3.1 補強設計の考え方
3.2 各種設計法の紹介
(1)建築柱
(2)道路橋脚
(3)鉄道高架橋柱
４ 繊維強化複合材による補修・補強の現状
4.1 繊維強化複合材による施工件数の推移
(1)炭素繊維シートによる補修・補強 木村耕三
(2)アラミド繊維シートによる補修・補強 神吉正弥
4.2 わが国における施工事例 木村耕三
(1)道路橋の補強
(2)鉄道関係
(3)建築物の補強
(4)その他の構造物の補強
4.3 北米における施工事例 木村耕三
(1)アメリカ
(2)カナダ
4.4 ヨーロッパにおける施工事例 木村耕三
(1)スイス
(2)イタリア
(3)ドイツ
(4)その他
4.5 アジア・オセアニアにおける施工事例 木村耕三
(1)韓国・台湾
(2)東南アジア
(3)オセアニア
第５章 鉄骨代替用繊維強化複合材料 中辻照幸
１ 適用可能な複合材料の種類と特徴
1.1 引き抜き成形材
1.2 ＦＷ（フィラメント・ワインディング）成形材
２ 研究開発の現状
2.1 土木分野
2.2 建築分野
３ 実施例
3.1 歩道橋
3.2 屋根トラス
４ 海外の動き
第６章 繊維強化コンクリート 末永龍夫
１ 繊維種類と特性
1.1 鋼短繊維補強コンクリート（ＳＦＲＣ）の特性
(1)繊維混入率と引っ張り強度、引っ張りひずみ度の関係
(2)繊維混入率と曲げ強度、タフネスの関係
(3)繊維混入率と乾燥収縮の関係
1.2 炭素短繊維補強コンクリート（ＣＦＲＣ）の特性
(1)引っ張り特性
(2)曲げ特性
(3)耐久性と寸法安定性
1.3 ビニロン短繊維補強コンクリート（ＶＦＲＣ）の特性
(1)引っ張り特性
(2)曲げ特性
1.4 ガラス繊維補強コンクリート（ＣＲＣ）の特性
(1)耐久性
(2)寸法安定性
２ 各種短繊維補強コンクリートの実用例
３ 短繊維補強コンクリートの開発動向
第７章 繊維強化複合材料の将来展望 岡本 直
１ はじめに
２ 今後の市場ニーズと課題
2.1 リニューアル市場
2.2 地球環境問題
2.3 電磁環境問題
３ まとめ
内容説明
本書は、建築・土木分野で利用され始めた繊維系の強化複合材料を網羅的に捕らえ、その適用の現状と将来展望について紹介したものである。
目次
第１章 建設分野での繊維強化複合材料の開発の経緯
第２章 複合材料に用いられる材料と一般的な成形方法
第３章 コンクリート補強用連続繊維筋
第４章 既存コンクリート構造物の補修・補強用繊維強化複合材料
第５章 鉄骨代替用繊維強化複合材料
第６章 繊維強化コンクリート
第７章 繊維強化複合材料の将来展望
