カナダの旗の下で―第二次世界大戦におけるカナダ軍の戦い

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  • サイズ A5判/ページ数 369,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784882028291
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

“戦後の国際社会での地位を高め、国民国家としての形を整えることになった“知られざる”カナダ軍の戦い!  開戦当初、僅かの民兵組織と時代遅れの装備にもかかわらず英国を助け、米国参戦前の危機的な時期に枢軸国に立ち向かったカナダは、英連邦航空兵訓練計画への積極的参加、大西洋における対Uボート作戦、香港防衛などの対日戦、対独爆撃、ヨーロッパ戦線への派兵 ──悲劇に終わったディエップ進攻、シチリア島攻略とイタリア戦線、ノルマンディ上陸およびオランダ解放作戦 ──の他、連合諸国に対する物的人的支援を推進した。人口1200万弱ながら最大20数万、延べ110万の大軍を派兵した。日本との戦闘は、香港の攻防以外にはないが、濃霧に紛れて日本軍が撤退したキスカ島攻略部隊の中に約5000名のカナダ軍将兵がいたことを知る人は少ない。その意味では、本書は歴史の闇に埋もれていた事実にも光を当てている。

内容説明

大西洋における対Uボート作戦、香港防衛などの対日戦、対独爆撃、シチリア島上陸からローマへ、そして試練のノルマンディ上陸作戦とオランダ解放作戦…。カナダの“跳躍台”ともなった“知られざる”カナダ軍の戦い!カナダ首相出版賞受賞。

目次

騒々しい目覚め
大西洋の戦い
対日戦
ディエップの戦い
大空の激闘
試練のカナダ海軍
対独爆撃作戦
海戦の勝利
シチリア島上陸作戦
オルトナの戦い〔ほか〕

著者等紹介

バーカソン,デイヴィッド・J.[バーカソン,デイヴィッドJ.][Bercuson,David J.]
カナダ、カルガリー大学の軍事・戦略研究センター理事・歴史学部教授。カナダにおける現代戦史の第一人者

池内光久[イケウチミツヒサ]
昭和12年(1937年)東京生まれ、一橋大学経済学部卒。東京海上火災保険(株)、マーシュ・ジャパン(株)勤務を経て、ニューインディア保険会社日本支社顧問を務める傍ら、カナダ・トロントのT.Iwasaki & Associates Ltd.のパートナー、在日代表としてThe Canada Japan Business Review誌の発行に携る。多摩大学大学院経営情報学研究科特別講師、損害保険事業総合研究所講師。日加協会、日本カナダ学会、在日カナダ商工会議所、フォーラム・ジャポン・ケベック、オーロラ・クラブ各会員。専門分野はリスク・マネジメント、クライシス・マネジメント

立川京一[タチカワキョウイチ]
昭和41年(1966年)東京生まれ、上智大学外国語学部卒、上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻修了、博士(国際関係論)。カリタス女子短期大学非常勤講師、上智大学非常勤講師を経て、防衛庁防衛研究所戦史部助手、現在、同主任研究官並びに上智大学非常勤講師。日本カナダ学会、日仏政治学会、軍事史学会、日本国際政治学会、国際安全保障学会各会員。専門分野は国際関係史、軍事史、フランス語圏研究
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ohta "Landsman" Tohkan

1
第二次世界大戦におけるカナダ陸海空軍の戦史を概説したもの。全体的に平易で、三軍まんべんなくバランス良く記述しているため読みやすい。また、個人の体験を各章の冒頭に置き、そこから軍(あるいは艦隊や飛行隊)の動きを戦役ごとに述べる書き方をしており、単なる巨視的な戦史書よりも一歩進んだものとなっている。一方で本書に記述されているのはあくまでカナダ軍に参加していた部隊であり、イギリス軍に入隊していたカナダ人の活躍に関して知りたい場合には注意が必要である。2021/02/12

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