禿鷹よ、心して舞え―シベリア抑留11年最後の帰還兵

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882027430
  • NDC分類 916
  • Cコード C0023

出版社内容情報

1945年、シベリアに抑留された著者が、終戦間際の2月に転属となった北満の「チチハル情報部」に居たことが運命を変えた。謂われなき“政治囚”として、日本人とも別れ、ソ連の政治犯やヨーロッパ人の捕虜、スパイ犯などとラーゲリーを転々、囚人達の抵抗運動と過酷な鎮圧のディスカズガン事件に巻き込まれる。絶望的な政治犯の中にあって、日本人だが故に故国の土を踏めた特異なシベリア収容所体験記。

瀬島龍三氏推薦
─「私は黒澤君とシベリアの収容所で、11年間、言語に絶する苦労を共にした。その黒澤君が、今日まで胸に秘めて来た日本人のみならず、同じ立場の外国人たちのたどった道なども含めて整理したのが本書であり、それだけの深みと重さを秘めている。彼の地に没した戦友たちのご冥福を祈りつつ、本書の一読をお薦めする。」

内容説明

謂われなき「政治囚」のシベリア収容所体験記。

目次

囚人列車の檻の中
謂われなき投獄
ヨシフ・スターリンの国家戦略
囚人列車は、西へ
ラーゲリ・ディスカズガン
デイスカズガン事件
悲劇の幕開き
制圧の手
エゴロフ中将の降伏勧告
『摺り鉢の底』の拘禁〔ほか〕

著者等紹介

黒沢嘉幸[クロサワヨシユキ]
大正6(1917)年9月1日、秋田に生まれる。早稲田大学商学部卒業。同盟通信社(現・共同通信社)入社。昭和17(1942)年2月、入営。北満で軍務に服す。終戦時、関東軍情報部に属していたため、ソ連の軍事裁判に付されて、重労働25年の刑を受ける。昭和31年(1956)年12月末、帰国。同38年8月、東洋女子短期大学(後の東洋学園大学)に勤務、事務部長を経て事務局長に。同46年3月、理事。同59年4月、東洋文化学院院長に就任する
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