出版社内容情報
なぜ科学ジャーナリズムで失敗が起こり、読者の不信感を引起こすのか? 原発事故・STAP細胞・地球温暖化など歴史的事例から、問題発生の構造を徹底検証。
瀬川 至朗[セガワ シロウ]
内容説明
なぜ新聞・テレビの報道で失敗がおこるのか。そして市民の不信感を起きおこすのか?長年科学報道の第一線に身をおいていた著者が、福島第一原発事故・STAP細胞事件・地球温暖化など、著名な事例を検証。さらに、研究機関や政府側からの発表攻勢、報道機関の自主規制、科学的不確実性の伝え方、社内組織のパワーバランスなど、科学報道がかかえる問題を分析。科学事件の構造、マスメディア自体が直面する課題を、生々しい現場から浮き彫りにする。
目次
序章 科学報道はなぜうまくいかないのか
第1章 メディアはなぜ見抜けなかったのか―STAP細胞問題
第2章 なぜ大本営発表報道といえるのか―福島第一原発事故
第3章 懐疑論をどう「公平・中立」に報道するのか―地球温暖化問題
第4章 マスメディア共同体の構造
第5章 「客観報道」と「公平・中立報道」の問題点を考える
終章 科学ジャーナリストは科学者とどう向きあうべきか
著者等紹介
瀬川至朗[セガワシロウ]
1954年岡山市生まれ。東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学)卒業。毎日新聞社でワシントン特派員、科学環境部長、編集局次長などを務める。現在は早稲田大学政治経済学術院教授。早稲田大学ジャーナリズム大学院プログラムマネージャー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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