内容説明
「平等神話の崩壊」や「階級社会の出現」などと階級に関する議論が目立つ昨今、本書は、そもそも階級とはいかなる概念なのか、社会は階級を軸としてどのように編成されてきたのか、英米小説を参照しながら多元的に論じる。
目次
第1部 階級を歴史化する(「階級」の社会的編成―分類思考の歴史をめざして;階級とジェンダー、そして換喩の歴史)
第2部 階級の文化(知識人としての文学批評家―階級分析と人文科学の危機;地方色文学と上流階級 ほか)
第3部 階級と文学分析(ホーソーンと中産階級の形成;階級と文学―ロマン主義的チャーティスト運動の場合 ほか)
著者等紹介
宮下雅年[ミヤシタマサトシ]
1950年生まれ。現職:北海道大学言語文化部教授。主な研究領域:マイノリティ研究
新関芳生[ニイゼキヨシタカ]
1965年生まれ。現職:国士舘大学政経学部専任講師。主な研究領域:アメリカ文学/アメリカ医学・医療史
久保拓也[クボタクヤ]
1968年生まれ。現職:金沢大学教育学部助教授。主な研究領域:19世紀アメリカ文学
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