内容説明
恋に芸術に悩む青春期。家族との葛藤を抱え込み、精神の危機に直面する主人公達。登場人物の語りは時に作者花袋の肉声を響かせながら、次第に熱を帯びていく…。花袋作品の核心に迫る、『田山花袋作品研究』第二弾!
目次
1(『憶梅記』―恋の顛末とその死;『名張少女』―理想化された妻;『少女病』をめぐって;『かの女』―ヒロインはいかに創られたのか)
2(『悲劇?』―語り手を中心に;『生』―骨肉の葛藤のもたらすもの;『時は過ぎてゆく』―良太の生きた時間;『源義朝』―義朝の人物像をめぐって)
3(『梅屋の梅』―切り捨てられた恋愛;『白い鳥』―消費される女の物語;『新しい芽』―廃墟からの再生;『銀盤』―幻滅の青春の行方;『恋の殿堂』―交錯する二つの物語)
4(田山花袋と島;花袋と独歩―『近代の小説』を中心に)
著者等紹介
岸規子[キシノリコ]
東京女子大学文理学部日本文学科卒業。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科単位取得満期退学。現在、日本大学理工学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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