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内容説明
本書は、葉隠の各論を語った。私達の日常生活に関わりのある、親しみ易い、「葉隠にそんなことが書いてあるのかと、驚かれるような」、今までの葉隠研究科があまり取り挙げなかったテーマを選んだ。
目次
酒
礼儀作法
女性
談合
ひとこと(一言)
器量
曲者
恥
忍ぶ恋
諫言
百姓・町人
一生
著者等紹介
中村仁[ナカムラジン]
昭和3年7月18日佐世保市にて生まれる。すぐ、佐賀県武雄市中村家に養子。昭和20年9月海軍兵学校予科終了(第78期)。昭和22年3月佐賀県立武雄中学校卒業。昭和24年3月佐賀高等学校文科乙類一年終了。昭和28年3月中央大学法学部卒業。昭和28年4月東京都に就職。日比谷図書館、教育庁、総務局、千代田区監査事務局長、職員研修所講師、電子計算課長、商工統計課長、食品監視課長等を経て東京都参事(衛生局主幹)にて退職。東京佐賀県人会顧問、(財)佐賀育英会理事、佐賀県立武雄高等学校同窓会東京支部長、海軍兵学校第78期会特別幹事(元代表幹事)、日本の教育改革を進める会評議員
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感想・レビュー
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harak
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「武士道といふは死ぬ事とみつけたり」の一文がひとり歩きしている感がある葉隠。思いのほか現代に十分通じる極意があって驚きました。(「談合」「諫言」の節)他にも「人間一生誠にわずかの事なり。すいた事をして暮らすべきなり」「昨日よりは上手になり、今日よりは上手になりして、一生日々仕上ぐる事なり。これも果てはなきといふ事なり」などはすんなり受けいられる。一方、人は一度は死ぬのだからとよい死に場所を見つけようとする数々の例は理解できない。理解できる日本らしさと理解できない日本らしさの取り合わせ、興味深かった。2012/07/21