目次
第1章 発達保障とは何か
第2章 発達保障は人間の発達をどう理解するか
第3章 発達保障論は人間の「障害(disability)」をどのように理解しようとしてきたか―全障研の結成から一〇年目までの議論に焦点をあてて
第4章 発達保障論における教育実践の構想
第5章 発達保障と「労働」
第6章 発達保障論における社会形成の原理とその論点
著者等紹介
越野和之[コシノカズユキ]
奈良教育大学教授、全障研全国委員会委員長、全障研研究推進委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
35
かなりの良書である。発達保障とはただ発達を促すだけではなく、社会の中で主体的に生きていけるようになるために、社会そのものを変革する主体として子どもや障碍者を捉える考え方だと思う。糸賀一雄の「この子らを世の光に」から始まるこの思想の今日の到達点と論点を明らかにしようとする意欲作である。また今日の資本主義社会の中で労働の持つ意味とは何かも深く考えさせられた。労働によって人間らしさを獲得していくが、労働以外の場も人間にとって必要でもあり、また今日は労働疎外もある。全体的に幾多にもわたる論点が示されていた。2019/03/22
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