内容説明
本書は、異なった型式のポストモダニズムに共通な動向を示そうとする。また、ポストモダニズムが現代文化の歴史の変わりゆく時代の特色である、という主張を擁護する。
目次
第1部 ポストモダニズム
第2部 ポストモダンの哲学者たち
第3部 プラトンからカントにいたる小径
第4部 ポストモダニズム以後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
10
「ポストモダニズムは…文化多元主義を主張しているが、これは驚くほどうまくいっていない。…それは相異なる(下位)文化に関する多元主義であるがこの多元主義のかかえる制限によって、ポストモダニズムは社会的分析に…行きづまることがある…ヨーロッパ-アメリカ文化と他の文化との比較は多元主義をそれぞれの文化の特質として理解する見込みがない。このことは、たとえリオタールがある異国文化の事例に言及しているとしても、そうであるし、さまざまな著述家がすくなくとも文化人類学者ギーアツの名前をあげているときでも、そうなのである」2020/03/16