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内容説明
与えられるだけでは、豊かな心は育たない。額に汗することは、人の心をもつくる。愛情と敬意をこめて「子ども」と呼ばれる知的障害者たちが山の葡萄畑でくりひろげる、ユーモアと感動にあふれるものがたり。
目次
冬の章(山の冬;学園の一日 ほか)
春の章(山の春;ワインづくりを目指す ほか)
夏の章(山の夏;アメリカに畑を確保する ほか)
秋の章(山の秋;収穫祭 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やそん
1
福祉の形はその時代その時代で主だった「良し」とされるものが変化していく。それでも、人と人との関わりを真摯にしていくこと、共に悩み歩んでいくこと、誰かに要される(ここでは農業の仕事という形で)ということの大切さは変わらないと思う。障害に対する知識や新しい発見と理解は勿論、自分自身の感じ方も軸になる怖い仕事だ。あとは、土や草木、作物、空、風、自然というものは皆をありのまま強くしてくれるな。2017/09/17
ごー
1
障害児たちと一緒に山を伐り開いてぶどう畑を作る。誰にでもできることではない。子供たちの過去や家出の逸話がすごくて、こういう人たちの面倒を見るには、自分の生活を相当犠牲にしたのではないかと想像する。それまで甘やかされて育ってきた子たちが、仕事を覚え、おいしいワインを作るようになっていく。「自覚しない先生というのは、一番素晴らしい先生です。」「つくった人たちの名前は消えて残らなくても、美しい山や川が残ったら、それこそ人間として本当に価値のある人生を生きたことにならないでしょうか。」2013/12/22
Asami Takagi
1
先日行ったココファームのお話。 この農園とワイナリーは障害を持った方達が作業をしています。 園長さんのお話がとても心に染みるんだな〜 とっても楽しくて素敵な本です2012/11/26
とうふ
0
★★★★☆ いろいろと考えさせられた。私も入って根性叩き直してもらいたい2014/11/23
あたおろち
0
障がい者施設「こころみ学園」と、こころみ学園のワイナリーである「ココファームワイナリー」の60余年の物語。なぜ、あれほどの急斜面にブドウ畑をわざわざ作ったのか、そこで働く人たちはどのような人たちなのか、伝わってきます。2020/09/22