内容説明
本書では、東京都青梅市に位置する武州御嶽山における山上集落および宿坊を事例として分析を行う。特に、武州御嶽山の宿坊で働く人びとに注目し、その仕事内容や役割を明らかにした上で、宿坊運営を支える各担い手の具体的な働きが、武州御嶽山の宿坊及び武蔵御嶽神社にとってどのような意義を持つのか検討する。併せて、武州御嶽山を取り巻く社会状況の変化を追跡し、武州御嶽山の宿坊で働く人びとの仕事内容や役割の変遷について論じる。
目次
序章
第1部 武州御嶽山の御師・宿坊・講(武州御嶽山の運営組織;御師の活動と宿坊の経営形態;御師の手帖からみる講とのつきあい方)
第2部 観光化にみる武州御嶽山の変容(都市の未知の人の来訪と観光化のはじまり―明治末期から昭和戦前期;団体客の増加と宿坊機能の多様化―昭和戦後期から平成初期;ペットの聖地としての武州御嶽山―平成初期から平成中期)
第3部 武州御嶽山の変容と働く人びと(宿坊アルバイトのエスノグラフィー―どのようにして宿坊経営体の一員になるのか;「お手伝いさん」から「アルバイト」へ―宿坊運営における従業員の役割と労働実態;「奥様」から「おかみ」へ―宿坊運営における御師の妻の役割と労働実態;ライフコースを通してみる御師の妻の役割とその意義―御師の妻はどのようにして「なかばあさん」になるのか)
終章
著者等紹介
〓田彩[タカタアヤ]
【専門】宗教社会学。【現職】國學院大学日本文化研究所客員研究員、大正大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



