目次
第1章 ピーテル=ブリューゲルの生涯と作品(その生涯;ブリューゲルに関する先行研究とその問題;ネーデルラント全体史の理解)
第2章 図像史料を読むうえでの方法論(美術史的方法論の成果と「限界」;アナール学派の成果と図像史料―文字史料以外の利用可能性;「エリート文化」と「民衆文化」―分離と再発見;歴史学における図像学史料論―ピエール=ノラの「記憶の場」を中心に)
第3章 農民、農村描写におけるブリューゲル像の再構築(社会的結合関係(ソシアビリテ)―ブリューゲルの農村世界描写に見られる二重構造
同時代的視点の再構成―「名誉」に関わる「暴力」の描写について
農村世界の「記憶の場」―ブリューゲル作品に見られる祭り描写)
第4章 「社会的周縁」を見る眼とブリューゲル(施しと救済―中近世ヨーロッパにおける「社会的周縁」のものたち;共存の視座―図像史料“盲人の寓話”と“足なえたち”を中心に;「記憶の場」にあらわれた「社会的周縁」―ブリューゲル2世の作品を用いて)
第5章 歴史学的見地から見たブリューゲル像の再評価―ブリューゲルの前後の時代における絵画作品の変容(分離と再発見のはざま―ブリューゲルの再評価;失われる「民衆文化」、発見される「民衆文化」―農民描写と「社会的周縁」の描かれ方の変容;ブリューゲル作品の位置づけの再検討)
著者等紹介
奥田真結子[オクダマユコ]
平成24年3月専修大学大学院修士課程文学研究科修了。平成29年9月専修大学大学院博士後期課程文学研究科歴史学専攻修了(博士号取得)。平成30年4月成蹊学園高等学校非常勤講師(世界史担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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