出版社内容情報
島薗進[シマソノススム]
著・文・その他
内容説明
低線量被ばくの健康影響問題は科学的にはっきりしていない。なぜ、「科学者」や「専門家」は「安全」・「安心」と断言するのか?
目次
第1部 放射線被ばくの「不安」と「精神的影響」(科学はなぜ信頼を失ったのか?―初期被ばくが不明になった理由;日本医師会と日本学術会議の協働;「リスクコミュニケーション」は適切か? ほか)
第2部 放射線被ばくをめぐる科学と倫理(加害者側の安全論と情報統制―広島・長崎から福島へ;多様な立場の専門家の討議、そして市民との対話―権威による結論の提示か、情報公開と社会的合意形成か;閉ざされた科学者集団は道を踏み誤る―放射線健康影響の専門家の場合 ほか)
第3部 原発と倫理(原発の倫理的限界と宗教の視点―福島原発災害後の宗教界の脱原発への訴え;村上春樹が問う日本人の倫理性・宗教性―祈りと責任を問うこと;哲学者ロベルト・シュペーマンの原発批判 ほか)
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ。専門は宗教学、死生学、応用倫理学。東京大学名誉教授。上智大学大学院実践宗教学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。