内容説明
文化が市場の座標軸となった文化経済社会において、これからさらに求心力を高めていく座標が「日本文化」である。外へと目を向け続けてきた150年を経て、顧客は「私たちとは何者なのか」という自己質問に気づいた。答えは「日本人」であり「日本文化」である。文化のパーソナルアイデンティティーは、「日本」へと焦点を結び始めた。どのような心理が動き、どのような市場が生まれていくのか、そこを読み解いていきたい。
目次
第1部 「日本文化回帰現象」を読む(人はなぜ帰ろうとしているのだろうか;個人は「自分とは誰なのだろう」に目覚めた;高齢者はゆっくりと「自分の世界」を見渡す;文化経済とは、文化へ回帰する経済のこと;芸術が「人間らしさとは何か」を問い直す;帰る道は3つ。自然へ、歴史へ、仲間へ;旅に出て人は産土(うぶすな)を知る
道が見えてきた。我に帰る自分ロードが……)
第2部 「心理の原点回帰現象」を読む(日常の中に帰る場所がある;創業へ。そもそも何のために始めたのか;コミュニティーに根付き、心安らかに生きる;幸福へ。私たちにとって幸せとは何か;主人公は人。ヒューマンに戻ろう;大観光sy回の到来。自分を知る旅へ;「地球意識」から「宇宙意識」へ;最後の問い。何ゆえの人生だろうか)
第3部 文化と経済/文化と経営―対談 小澤淳二vs矢嶋孝敏vs谷口正和(文化と経済―文化を消費する時代;文化と経営―「共感」という市場の創造)
著者等紹介
谷口正和[タニグチマサカズ]
マーケティング・コンサルタント。株式会社ジャパンライフデザインシステムズ代表取締役社長。1942年生まれ。京都鴨沂高校を経て武蔵野美術大学造形学部産業デザイン科卒業。生命、生活、人生の在り方を問う「ライフデザイン」を企業理念そのものとし、地球と個人の時代を見据えて常に次なる価値観のニューモデルを提示し続ける。コンセプト・プロデュースから経営コンサルテーション、企業戦略立案、地域活性計画まで幅広く活動。時代を週単位で分析し続けている週刊「KEY CONCEPTS TO THE FUTURE NEXTHINK」はウィークリー情報分析誌の草分け的存在。会員制ワークショップとして「文化経済研究会」を主宰。日経トレンディ広告賞(日経ホーム出版社)、ショップシステム・コンペティション(店舗システム協会)等の審査委員、日本小売業協会・コーディネーター、日本デザインコンサルタント協会・幹事、日本デザイン機構・理事、バリアフリー協会・理事、日本Webデザイナーズ協会・アドバイザリー、京都ブランド研究会・座長、立命館大学大学院経営管理研究科教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 高次脳機能障害豆ブック