内容説明
本書では、画家自身の作品に対する言葉、同時代の画家、作品に対する言葉、影響を受けた過去の画家、作品に対する言葉を作品とともに紹介しました。
目次
イタリアルネサンス―14‐16世紀
北方ルネサンス―15‐16世紀
バロック―16世紀後‐18世紀初
ロココ―18世紀初‐18世紀後
新古典主義―18世紀後‐19世紀初
ロマン主義―18世紀末‐19世紀後
写実主義―19世紀中
印象主義―19世紀後
後期印象主義―19世紀末‐20世紀初
象徴主義・ナビ派―19世紀末〔ほか〕
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- 評価
K’s本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
325
ルネサンスから20世紀のポップアートまで、美術史上の主だったスタイル要領よくピックアップした入門書。中学校の美術の副読本みたいな趣きである。したがって登場する画家も概ねいたって一般的(まあ当然か)。やや珍しい気がしたのは「ナビ派」を独立して取り上げていることか(その一方でルソーらの「ナイーフ=素朴派」がない)。また、解説のサポートとしてゴッホやピカソといった近代・現代の画家たちの寸評が付いているところが本書の眼目。なお、個々の絵が小さいのは、こうした事典的なものとしては致し方のないところ。2017/08/14
mae.dat
248
超初心者向け🔰。美術、画家、美術史に少し興味を持った人が、概観を掴むのに向いているのでは無いでしょうか。全編がコラムの様でね。さっくり知って、興味が増した場合には別の書籍などに当たるのが良いかと。一番の特色が、各絵画に付いて本人又は別の画家が、良い点や何に根差して描いているか一言寄せている点ですね。単純に見所と捉えたり、どんな影響を受けているか等が垣間見たり出来ますよ。時代毎の流行や新しく生まれた技法等で区分するオーセンティックな方法でも表されていますが、それとは違う別のグルーピングでの比較解説も面白い。2023/10/22
サム・ミイラ
118
原田マハさんのおかげですっかりにわか絵画ファンになってしまいました。手っ取り早く全貌を掴めんもんかと思いブクオフを覗くと、ありましたよ、うってつけの本が。ローマ時代から現代に至るまでの絵画の歴史を絵とコメントとイラストを交え実に分かりやすく、系統立ててアカデミックに教えてくれるこれは素晴らしい本です。楽しみながら自然に画家やその時代の事が頭に入ってきます。いやもう美術館に行きたくてたまらなくなりました。と言いながら早くもだいぶ忘れてる画家の名前。また読み直し出来るのもお得な一冊です(笑)2017/06/13
miww
91
少し前に読友さんのレビューを拝見して購入してた本。パラパラと見ていたが、この秋から関西では興味のある美術展が目白押しなので行く前にと読んでみた。ルネッサンスから印象派、現代美術までの美術史の流れ、画家とその作品の解説がコンパクトにまとめられわかりやすくオールカラーで作品もたくさん掲載され(小さいけど)とても綺麗。ご贔屓の巨匠のページは熟読、アート初心者の私にぴったりの「教科書」でした。美術館に行く前にまた読みます。2017/10/14
seacalf
42
ルネサンス直前から現代アートに至るまで時代に沿って名画をざっくばらんに紹介してくれている。非常にわかりやすく噛み砕いて説明しているので絵画にまったくの門外漢であっても敷居は低い。この取っ付きやすさは自分好みではあるのだが寄せ集め感は否めない。直接ウィーンの絵画美術館で観賞したことがある「絵画芸術」は、フェルメール作品の中でもいちばん大きい絵画なのに、ここでは切手サイズでしか掲載されていなくて唖然。これではせっかくの名画が泣く。肝心の巨匠コメントはいまいち。やたらとゴッホのコメ率高いのが面白かったけど。2017/12/19
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- 和書
- 司法卿江藤新平 文春文庫