内容説明
わが日本の文化と社会の根底にあるのは日本の國體です。國體とは領土・人民・文化・宗教の相互関係で、これを一つにまとめる中核はいうまでもなく日本皇室です。わが国の國體は、社会・経済面では「天皇制社会主義」、信仰・精神面では「日本教」に支えられているのです。明治維新の表裏すべてを知っていた西郷隆盛は、維新がもたらす職能社会の変改に戸惑う薩摩農士たちに殉じるため、西南役で一命を投げ出しました。これにより日本教の聖人になった西郷の信念は天皇制社会主義にあったのです。
目次
日本の「國體」と「政体」の正体
第1部 「一皇万民の代」天皇制社会主義(幕政は奉還したものの;版籍奉還の立役者は「國體参謀」)
第2部 明治日本「満鮮経略」の序奏(「満鮮経略」の拠点と人材;西郷の「征韓論」とは何であったか;征韓論で覆い隠した「台湾征討」;史家が見誤る「明治六年政変」の真相;帝国陸軍誕生の裏事情;大西郷が仕組んだ八百長戦争)
著者等紹介
落合莞爾[オチアイカンジ]
1941年、和歌山市生まれ。東京大学法学部卒業後、住友軽金属を経て経済企画庁調査局へ出向、住宅経済と社会資本の分析に従事し、1968~69年の『経済白書』の作成に携わる。その後、中途入社第1号として野村證券に入社、商法および証券取引法に精通し、日本初のM&Aを実現する。1978年に落合莞爾事務所を設立後は経営・投資コンサルタント、証券・金融評論家として活躍。日本および世界の金融経済の裏のウラを熟知する人物として斯界では著名な存在である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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