出版社内容情報
被災者と未災者、アーティストと市民がともに生み出すアートプロジェクトとは
記憶継承の困難、被災者/未災者の差異を乗り越え、アートがなし得る“解”を求める思索。
語ることは死者を弔い、自分の物語を再構築し人とのつながりを回復する。聞くことは悲しむ人を気にかけ人がどのように生き延びてきたのか、自分の存在や世界を理解する営み。「災害時にアートは何ができるのか」という問いを起点に、災害を体験していない「未災者」が、災害と被災者の体験を「自分事」として受け止め、未来につなぎ生活や人生に生かすために、アートプロジェクトはどのように関与・貢献できるだろうか。
【目次】
はじめに
序章 本書の射程
1.テーマ
2.問題意識
3.分析枠組み
4.対象
5.意義と限界
第1章 《波のした、土のうえ》―共感できる語りの形式
1.共感の困難
2.逸脱の実践
3.瀬尾夏美と小森はるか
4.語りの創作プロセス
5.語り方の特徴
6.災害伝承への示唆
コラム1 「ケアの視点とアート」 高橋雅子
第2章 《二重のまち/交代地のうたを編む》―語り手になる道すじ
1.語ることの難しさ
2.共事者になるには
3.プロジェクトの構造
4.物語の役割
5.参加者の変化
6.災害伝承への示唆
コラム2 「支援する/される関係の反転」 佐東範一
第3章 災害後のアートプロジェクト
1.芸術による復興支援
2.阪神・淡路大震災後のアートプロジェクト
3.東日本大震災後のアートプロジェクト東日本大震災
4.これからの芸術活動への示唆
コラム3 「アートプロジェクトの暴力とカスタマイズ」 橋本敏子
第4章 アートプロジェクトと災害伝承
1.芸術による災害伝承
2.阪神・淡路大震災後のアートプロジェクト
3.東日本大震災後のアートプロジェクト
4.2つの震災間で継承されたもの
コラム4 「記憶表現論」 笠原一人
第5章 災害伝承研究
1.災害伝承とはなにか
2.阪神・淡路大震災後の災害伝承研究
3.東日本大震災後の災害伝承研究
4.災害伝承におけるアートプロジェクトの位置づけ
終章 こらからの災害伝承とアートプロジェクトのために
1.災害伝承におけるアートとアーティストの役割
2.災害伝承への示唆
3.語り手のあり
おわりに
内容説明
被災者と未災者、アーティストと市民がともに表現を生み出すアートプロジェクトとは。体験の有無、記憶継承の困難を乗り越え、アートがなし得る”解”を求める思索。
目次
序章 本書の射程
第1章 《波のした、土のうえ》―共感できる語りの形式
第2章 《二重のまち/交代地のうたを編む》―語り手になる道すじ
第3章 災害後のアートプロジェクト
第4章 アートプロジェクトと災害伝承
第5章 災害伝承研究
終章 これからの災害伝承とアートプロジェクトのために
著者等紹介
梶原千恵[カジワラチエ]
宮城教育大学教育学部准教授。専門:美術科教育・アートマネジメント。1982年宮城県出身。群馬大学大学院教育学研究科・九州大学大学院芸術工学府博士課程修了。博士(芸術工学)。宮城県内の公立高校、中学校の美術教諭、九州大学ソーシャルアートラボリサーチ・アシスタント、日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て現職。被災者、障害者、外国人との協働による表現活動を行う。災害伝承、インクルーシブ防災とアートについて研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



