内容説明
定住者と移動者に分かれ、対立することに意味がなくなってきている。もちろん、縁そのものは出会いに過ぎず、特段の意味はない。その縁に意味を見出すこと、つまり移動縁の意味を移動者と地域側の双方がつくり出す、移動縁の意味づけこそが重要である。
目次
第1章 移動縁を生きる人びと
第2章 地域にかかわる多様な移動者
第3章 地域で価値を消費する移動者
第4章 地域で価値を生み出す移動者
第5章 移動縁を紡ぐ地域編集
第6章 移動縁から見えるこれからの社会
著者等紹介
敷田麻実[シキダアサミ]
北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科教授。石川県加賀市出身。高知大学農学部栽培漁業学科を卒業し、1983年から石川県水産課勤務。豪州ジェイムズクック大学大学院および、金沢大学大学院社会環境科学研究科博士課程を修了し、博士号を取得。1998年に金沢工業大学環境システム工学科助教授に就任、2002年から同教授。2007年から北海道大学観光学高等研究センター教授。「野生生物保護学会(現在は「野生生物と社会学会」)」元会長。専門は地域資源戦略論
森重昌之[モリシゲマサユキ]
阪南大学国際観光学部教授。大阪府豊中市出身。金沢大学経済学部、同大学院経済学研究科修士課程を経て、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社計画情報研究所に勤務。その間に北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士後期課程を修了、博士(観光学)。2011年に阪南大学国際観光学部に着任し、2018年より現職。専門は観光資源論、観光まちづくり、観光ガバナンス
影山裕樹[カゲヤマユウキ]
大正大学表現学部専任講師、編集者、文筆家、メディアコンサルタント。“まちを編集する出版社”千十一編集室代表。1982年東京都出身。アート・カルチャー書の出版プロデュース、ウェブ制作、著述活動の他、「十和田奥入瀬芸術祭」(2013)、「CIRCULATION KYOTO」(2017)など、紙やウェブといった枠を超えさまざまな地域プロジェクトのディレクションに携わっている。その他、地域×クリエイティブワークショップ「LOCAL MEME Projects」の企画・運営、ウェブマガジン「EDIT LO-CAL」の企画運営なども
馬場武[ババタケシ]
鹿児島大学法文学部講師。鹿児島大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程満期取得退学。システムインテグレーターにて銀行システムの開発に従事した後、清泉女学院短期大学助教を経て、現職。専門は、情報の経営学およびマーケティングマネジメント。現在は、地域文化資源による価値創造について研究している
岩永洋平[イワナガヨウヘイ]
九州産業大学商学部教授。シンクタンク、広告会社などを経て現職。地方企業の事業成長を支援するマーケティングプランナーとして、全国の中小企業の事業にかかわっている。地域ブランド研究により、第16回ダイレクトマーケティング学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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