目次
巻頭言 武蔵野から世界へ(宮脇俊文)
巻頭エッセイ 人工知能と「文学国語」(北川浩)
特集 音楽と文学のクールな関係(対談 1拍子と0拍子の世界―言葉と音楽をめぐる文化論(北山修×高田漣)
小説を奏でる音楽(宮脇俊文)
音を書く作家、ラフカディオ・ハーン(藤丘義也))
小説 フォークソング または44/45(高田漣)
フォトエッセイ 海人族ゆかりの地に生まれて(和田久士)
インタビュー ハモニカ横丁の仕掛け人―手塚一郎
吉祥寺気分 第2話 無為な日々(いしかわじゅん)
吉祥寺交遊録2 一九八〇年代のまめ蔵(南椌椌)
新コーナー ウィステリア通信
『ケヤキブンガク』創刊号内容
映画とその原作評 文学と映画のはざまの妙―原田マハ『キネマの神様』/映画「キネマの神様」(山田洋次監督)(挾本佳代)
書評 島田雅彦『パンとサーカス』―日本のナショナリティーを守る(光田剛)国家の独立とは何か?(白川浩介)
古典文学のすすめ 第2回 世界文学ができるまで―ハーマン・メルヴィル『白鯨』(巽孝之)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
16
第二号と有ります。水曜社刊。今回の特集は『音楽と文学のクールな関係』です。北山修と高田漣の対談、『1拍子の世界と0拍子の世界』が示唆に富んでいます。それによると外国の旅の歌は目的地が決まってるのに、日本の旅の歌は何処にもたどり着かないと。例として「若者は又歩き始める』『たどり着いたらいつも雨降り』や自身の『そこにはただ風が吹いているだけ』を挙げています。文化的差異を刺激的に語ります。その他いしかわじゅんの「吉祥寺気分」や、まめ蔵店主による「吉祥寺交遊録」等。私好みの文芸誌です。いいものめっけ! 2023/06/20
la_yamato202
1
吉祥寺に縁のある人たちが、思い思いのエピソードを綴っている。吉祥寺は自分にとって第二の故郷。中学入学から大学卒業まで10年間通った場所であり、社会人になってから何年間か住みもした。各エピソードの中に自分が知っている景色が出てくるのを、懐かしく思い出しながら読んだ。街それぞれの長い歴史下には、そこで暮らしたたくさんの人々の人生、夢、憂いが、雑木林の腐葉土のように朽ちて積み重なっている。そんなことを感じさせてくれる一冊だった。2023/09/30
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