内容説明
先生、2乗するとマイナスになる数って、ぜんぜんイメージできないんですけど…。文系の私でも理解できますか?この本では、たくさんの楽しいイラストや図を使って、めちゃくちゃやさしく解説します。あなたもきっと、虚数の役割や面白さが理解できると思いますよ!
目次
0時間目 虚数って何?(これが虚数だ!)
1時間目 虚数への道のり(虚数以前に生まれたさまざまな数;虚数の誕生)
2時間目 虚数と複素数を計算してみよう!(虚数を数の平面であらわそう!;回転すれば、かけ算ができる!)
3時間目 現代科学と虚数(世界一美しいオイラーの等式;物理学には虚数が欠かせない)
著者等紹介
山本昌宏[ヤマモトマサヒロ]
東京大学大学院数理科学研究科教授。理学博士。1958年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。専門は応用解析で、研究テーマは、偏微分方程式の逆問題の数学解析、非整数階偏微分方程式論、産業数学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
25
今回の『虚数』は、これまでこのシリーズで読んできた『三角関数』や『対数』(指数関数)を統合するような一冊だった。そもそも「虚数」というものが大変不思議な数。二乗してマイナスになるというのが、イメージできない。しかし、複素数の説明で「複素平面」が出て来たところで逆にだんだん分かるようになる。複素平面を介することで、複素数の計算が図形としてイメージできるようになる。さすがに複素数の計算となると難しい。でも、オイラーの公式を通して、世界で一番美しい数式とも言われる「オイラーの等式」が理解できたときには快感! 2021/10/05
spatz
10
「全部読めてないんですが😏ワクワクした、ある問題が定義されて、これを解くためには虚数という考えを使わないと解けない、てことがかいてあった。」14歳男子 シュレディンガーの猫のはなしでてた?でてたでてた、面白かった。あんまりでてこなかったけど。 2021/10/10
す○○
4
人間の発想力のスゴさを思う。ゼロやマイナスそして本書のテーマである「虚数」…と先人の発想が積み重なって、とうとう時間や空間を超越した世界を掌中に収めてしまった。自分はゼロやマイナスは当たり前に理解できるが、「虚数」は複素平面あたりから危うくなってくるレベル。しかし遥か先には物理学、量子力学、虚数時間など学ぶべきことが無限に存在することを垣間見せてもらった。ここで止まらず、さらに学びを続けていこうと思う。2023/02/10
都人
3
虚数のiは、imaginary numberのiだそうだ。 2025/01/08
naoto
3
面白かった。読みやすいので、ほぼ一気読み。虚数から始まり、オイラーの方程式に行くと、数学のダイナミズムを感じて、興奮すら感じる。複素数平面が使える、というよりは複素数平面こそ虚数そのものって感じもしなくはないな。もっと数学わかりたい、勉強しないとな~。2022/12/12