出版社内容情報
フラメンコ。
これで生きようと私が決意したとき、深い洞察や理解があったわけではなかった。ただ直感と激情があっただけである。これで生きるというのは、これを職業とするとか、これで糊口をしのぐという意味ではなく、生き方、あるいは実存的支柱というような意味である。言い換えれば、人生を掛けるに足る対象として、フラメンコを選ぶということである。(序章より)
歴史、それを担う主体、ジプシー、成立の場所であるアンダルシア研究などを深く掘り下げ、その成果をふまえながら「フラメンコとは何か」をバイレ(踊り)の実践的視点から問い直す。 *本書は2004 年刊行の新装版です。
序章 「実践的」問いかけの意義
第1章 フラメンコの語源について
第2章
1.ジプシージプシーとフラメンコ
2.ジプシーの起源
3.西へ行ったジプシー
4.スペインに入ったジプシー
5.アンダルシア・ジプシーとフラメンコ
第3章 フラメンコ以前:アンダルシアに伝わる歌や踊り
1.有史以前
2.タルテッソ、フェニキア、ギリシア、ローマの時代
3.リノスの歌、迷宮の踊り、ベティカのカデスの娘の踊り、幻人雑技など
4.西ゴート時代
5.モーロの時代
6.ムワシャハ、セヘル、ハルチャなど
7.ユダヤ人
8.フグラール、ロマンセについて
9. ミの旋法と「リノスの歌」
第4章 フラメンコの歴史:フラメンコの誕生、発展過程、ならびに現状
1.初期の時代の歌や踊り
2.カフェ・カンタンテの時代
3.劇場、オーディオ・ビジュアルの時代
第5章 フラメンコ実践論:バイレから見たフラメンコの実践的本質
1.フラメンコの要素と形式
2.カンテとバイレ
3.舞と踊りと歌、そして舞が始まる時
4.バイレのはかなさについて
5.カンテは意味を解体する
6.バイレの演じられ方、ならびにフラメンコの実践的本質
終章 残された問題
*本書は2004 年刊行の新装版です。
橋本 ルシア[ハシモト ルシア]
著・文・その他
内容説明
ともに歌い、奏で、踊り、交感する…アンダルシアの魂を追い求めることは、至福の時を得ることでもあった。―歴史的・実践的視点から立ち現れる新・舞踊論。
目次
序章 「実践的」問いかけの意義
第1章 フラメンコの語源について
第2章 ジプシー
第3章 フラメンコ以前―アンダルシアに伝わる歌や踊り
第4章 フラメンコの歴史―フラメンコの誕生、発展過程、ならびに現状
第5章 フラメンコ実践論―バイレから見たフラメンコの実践的本質
終章 残された問題
著者等紹介
橋本ルシア[ハシモトルシア]
フラメンコ舞踊家。橋本ルシア舞踊研究所代表。岡山県生れ。東京大学文学部哲学科卒業。マノレーテ、エル・グィート、マリオ・マジャ、ラ・トレア、メルチェ・エスメラルダなどに師事。舞踊、音楽の実践と理論、歴史を研究しつつ、独自の舞踊追求、後進の指導のほか大学などで講演も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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