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内容説明
1987年11月29日、バグダッド発・ソウル行きの大韓航空858便が乗客・乗員115人もろともミャンマー沖で忽塑と姿を消した。それから2日後の12月1日中近東の島国バハレーンで二人の東洋人が服毒自殺を図り男が死に、女が生き残った。そしてこの女「蜂谷真由美」の証言により北朝鮮の「犯行」が明らかにされた―。だがこれは、事件の「解決」ではなく偽装と謀略の目眩く迷宮への入口だった。事件を覆う韓国・日本・アメリカの謀略の影を圧倒的な取材力と迫真の筆致で描いた、国際謀略ノンフィクション。
目次
第1部 コリアン・コネクション(北朝鮮から来たスパイ;麻布の朝鮮人;四人の「蜂谷」;「大物工作員」宮本明;バンコク奇妙な旅行者;消えたKE858;片腕のない諜報員の死)
第2部 惨劇への旅(ブダペスト擬装された暗号;ウィーン西から来た男;ウィーン改竄された証拠写真;ベオグラード「長い助走」の終わり;バグダッド/アブダビ追跡と逃亡;バハレーン惨劇の一瞬;深き闇への飛行)