内容説明
スティーブ・ジョブズが渇望したのは世界の変革である。彼はそれをコンピュータと、そしてアップルという企業をもってして成し遂げた。しかし、その後10年という歳月が流れて友が去り、権力抗争に否応なく巻き込まれ、ついにはアップル社取締役会長の地位を追われたのである。何十人もの個人に対するインタヴューをもとに、コンピュータ・ジャーナリストのJ・S・ヤングが書き下ろした本書は、尋常ならざる一人の男とアメリカでもトップ企業に当たるアップルの内幕を描き出した業界人必読の1冊である。
目次
第1部 ルーツ(エレクトロニクスの魔法の大釜;天才ウォズと“ブルーボックス”の成功;LSD、禅、そしてアタリとの出会い;インドへ 挫折と悟り)
第2部 ハッカー(Apple1誕生 ガレージからの出発;新世代の大衆向けマシン Apple2の登場;新しい仲間たち アップル社の創業)
第3部 牧歌的時代(Apple2の大成功と“成長の苦しみ”;リサ・プロジェクトの着手と解任;株式公開の光と影 億万長者の誕生とブラック・ウェンズディ)
第4部 海賊になろう(プロジェクト乗っ取り Macのスタート)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
6
雑誌『Macworld』創刊編集者であった著者によるジョブズのかなり早い時期に書かれた伝記。上巻は生い立ちから1981年12月頃Macintoshが発売される前まで。本書ではアップルコンピュータの多くの関係者にインタビューを行い、残っていたメモなどから会社内部の出来事や、ジョブズの人間性などを明らかにしている。印象的なのはジョブズと禅との関係が、前半に詳しく述べられている点。ジョブズが禅にのめりこむきっかけとなったのが、リード・カレッジの図書館で見つけた鈴木俊隆『禅マインド・ビギナーズマインド』であった。2013/05/24
nasum
1
ジョブズの若かりし頃のむちゃくちゃぶりがおもしろかった。本当にジョブズはカウンターカルチャーの申し子なんだなと思った。それにしてもジョブズは改めて上司にしたくない人物だなと思った。ジョブズはすごいことをした人だけど、人間としては最低だ。2011/11/03
カンパネルラ
0
パソコンと言うよりも、マイコンって感じの創成期が懐かしい。名機SE30の話まで辿り着いてないのが残念。AplleII欲しかったよな~。2011/11/10