出版社内容情報
財務省の間違った財政理論がこの国を貧困にした。MMT理論から見れば日本は大金持ちの国。日本に必要なのは新しい金融理論だ!
内容説明
日本には新しい理論が必要だ!財政健全化の名のもとに、国民を貧乏にしてきた、経済政策の大間違いを糺す。全国民必読の書。
目次
第1章 日本に迫りくる衰退の兆候(貧困化する日本;日本の科学技術が衰弱している;国防の脆弱さ;領土侵略に対しても無力;情報戦における敗北;少子高齢化のどこが問題か?;若者の生活不安定)
第2章 なぜインテリは思考停止するのか
第3章 安倍政権はなぜ大失敗しているのか
第4章 よい学問と悪い学問の違い
終章 日本の凋落を克服するたった一つの方法
著者等紹介
小浜逸郎[コハマイツオ]
1947年、横浜生まれ。横浜国立大学工学部卒業。批評家、国士舘大学客員教授。思想、哲学から仕事、教育、家族など現代日本が直面している社会問題に対して幅広い批評活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Daisuke Oyamada
32
著者によれば、これは誤った認識。国の借金ではなく、正確には政府の借金。政府は国債を発行して借金をしている。どちらかといえば国民は貸主。実際には国民が政府に金を貸している状況だという。この様な国債や政府の財政について、国民は誤った認識をメディアにより洗脳されている。そのため、緊縮財政やプライマリーバランスが重要など、間違った考えで国民を洗脳している。先日読んだ「ザイム真理教/森永卓郎・・・ https://190dai.com/2024/01/28/まだmmtを知らない貧困大国日本-新しい『学問のす/2024/01/31
ta_chanko
10
平成の30年間、規制緩和・民営化・デフレ政策を続けてきて分かったことは、恩恵に浴したのは一部の外資・大企業・グローバリストのみで、大多数の国民・労働者は貧困化し、格差も拡大。日本経済も衰退の一途を辿ってきたということ。速やかに経済政策を転換し、国民・社会全体が豊かになるような事業を展開していかなければならない。そのためには大規模な財政出動が不可欠。MMTによれば、財源の心配は無用。通貨発行主体である政府は制限なく国債を発行し、公共事業を興すことができる。税金を集めて分配するのではない。家計≠国家財政。2020/05/14
チャー
9
社会の情勢を分析しながら、現代貨幣理論を紹介した本。景気動向や雇用情勢などに触れ、著者が考える経済理論を紹介している。ある統計データによると、日本の国力は徐々に低下しているようだ。それらの原因を政策と経済状況に結びつけて分析された内容は興味深い。国債は国の借金であるという深く根付いた考えを否定した理論はインパクトが強いが見方としてなるほどと思う。福沢諭吉も過去にこの理論に近い経済の見方をしていたという指摘は初めて知った。デフレ状況でインフレを心配する人たちの記載部分は確かに違和感を感じた。2021/02/26
大先生
8
この本読む限りMMT(現代貨幣理論)は素晴らしいとしか思えませんが、大前研一さん曰く、爆発しなければ大丈夫といって部屋にダイナマイト溜め込みながら生活するようなものですからね(苦笑)。インフレにさえ注意すれば借金し放題って…インフレってそんな簡単に抑えられるんですかね?と疑問はありますが、日本のことを考えての提案であることは間違いなく、このままジリ貧よりはいいだろうって考え方もありえます。富裕層は困るでしょうがね。福沢諭吉もMMT一歩手前の考えを提唱していたとか、なかなか面白い本でした。2020/11/16
やす
5
ひさびさにチョームカツク本であった。 論理的なふりをして著者の意見を一方的に述べているだけの駄本。こんなにムカツクのは読者を下に見て書かれているからだと思う。強く一方的な書き振りをしておけば同意させられるだろうという驕りを感じる。 様々な数字を出しているが、自分に都合の良いデータを抜き出しているように思える。ドイツと日本では地形も違えば、20万人都市の数も違うのに絶対数を比べるところなど。 安倍政権が最悪で、MMTが有望な考えであるという点は同意するが、だからこそこんな胡散臭いやつに本を書いて欲しくない。2021/02/01
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