内容説明
誰が何を考えて町をつくったか、誰が町で何をしたか…。昭和住宅史としても読める街歩きの一冊。
目次
1 娯楽(歌舞伎町;綱島 ほか)
2 風致地区(善福寺;和田堀・永福町 ほか)
3 教育・キリスト教の郊外住宅地(成城学園;東久留米・学園町 ほか)
4 田園都市・文化村(豊島園・城南田園住宅;大山・西原・上原 ほか)
5 その他(椎名町;井の頭 ほか)
著者等紹介
三浦展[ミウラアツシ]
1958年生まれ。一橋大学社会学部卒。82年株式会社パルコ入社、『月刊アクロス』編集室勤務、86年編集長。87年、同誌連載をまとめ「第四山の手論」を軸とした『東京の侵略』がベストセラーに。90年より、三菱総合研究所に勤務。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。消費社会、都市・郊外、家族、階層などを複合した研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
5
主に東京の高級住宅地の成り立ちと現在の様子を記す。歌舞伎町は当初東京で最も健全な家庭センターとして計画されたが,オイルショックで健全な娯楽だけでは商売できなくなったことで猥雑な街に変貌。緑が豊かで水辺があり静かな風致地区は住民地としても最高で,善福寺,和田堀,石神井,洗足などがある。明治以降,衛生・健康思想の普及は東京の東西格差を生んだか。1941年の同潤会解体~1955年の住宅公団設立までの間に民間不動産業者が多様なデザインの住宅を建てたことにも焦点を当てる。有名な電鉄主体の都市開発以外も多く紹介。2025/03/04
Go Extreme
1
歴史と都市計画: 風致地区 田園都市 成城学園 住宅博覧会 都市計画 文化と娯楽: 歌舞伎町タワー コマ劇場 昭和の横丁 建築と環境: 永山祐子 咀水の概念 緑化政策 景観保護 地域社会と教育: 郊外住宅地 キリスト教団体 教育機関 住民共同体 コミュニティ形成 環境と持続可能性: 生物多様性 自然保護 公園整備 環境教育 経済と開発: 土地の分譲 住宅地の価値 デベロッパー 商業施設 交通とアクセス: 鉄道整備 交通利便性 インフラ整備 近代と戦後復興: 鈴木嘉兵衛 焼け跡再建 民間主導の都市計画2025/02/16
Teo
0
東京の名だたる町、主に住宅地(冒頭は歌舞伎町だけど)がどの様な成り立ちで出来たかと言う本。風致地区(読みを間違って覚えてた(苦笑))についてはそう言うエリアがあるなとは思っていたが、そんな感じで出来たのだなと知った。どの町もそうだが販売された当初は金持ちに広い土地として売ったのにどんどん分割されて普通の住宅地の様になってしまっている。石神井公園に最近行ったが、売地になってる区画もあるし、三宝池に近い大きな屋敷は取り壊されてグループホームが出来るらしい。2025/04/02