目次
第1部 千田是也(悲運のなかの死;劇場人千田是也の“起源”;占領下の俳優座と演劇界 ほか)
第2部 浅利慶太(二つの初心―その達成と中絶;演劇の回復のために;初期劇団四季の歩み ほか)
第3部 鈴木忠志(鈴木忠志の達成;高度経済成長期の社会のなかで;不条理なものからの出発 ほか)
著者等紹介
菅孝行[カンタカユキ]
1939年7月東京生まれ。東京大学文学部卒。評論家。60‐70年代までは劇作・演出も手がけたが、80年代からは演劇と思想に関する評論活動に専心(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mstr_kk
4
千田是也、浅利慶太、鈴木忠志の3人を通して、戦前から戦後にかけての日本演劇の歴史をたどる一冊です。同じ著者の『戦後演劇』で語られたことを、別の角度から述べている感じで、合わせて読むとわかりやすいです。日本の現代演劇を知るのに、非常に有益な本だと思います。2018/01/02
T. Tokunaga
2
結局、千田是也がいかにブレヒトを理解したのか、浅利慶太のフランス演劇理解と、とりわけ石原慎太郎に書かせた新作劇はどうか、鈴木忠志のスズキ・メソードとはなにか、茫然とするほど書かれていない。楽しい本ではあるが、この本の出版時点で、70年も演劇の流れがあると、人脈が膨大な量発生するのだなぁ、ただ金はあんまり回らず、簡単に策謀しては負かし負かされて、だなぁ、ということである。鈴木忠志も、日本人の人脈づくりを諦めて海外と人脈をつくっただけのように見えてしまう。2025/05/29




