出版社内容情報
東京都はなぜ所有する一等地を東京ガスの汚染地と交換し、新市場を建てたのか。
なぜオリンピック選手村建設用地は相場の10分の1で払い下げられたのか。
都民、国民の目を欺く不公正な手続きは、どう進められたのか。
その手順を、区画整理、再開発の観点から白日の下に曝す。
1 土地区画整理で隠された豊洲新市場の闇に迫る
1 区画整理でおおわれたもう一つの闇
2 東京ガス、一転、新市場を受け入れへ――闇の始まり
3 換地で不当利得を得た東京ガス
4 区画整理でベールをかけられた汚染処理費用負担問題
5 東京ガスは汚染原因者負担の責任を果たしたか
6 東京都にとってもうまい話
7 ツケは築地商業者と都民の肩に
2 オリンピック村再開発で「公有地たたき売り」
1 オリンピック村再開発
2 「クレヨンしんちゃん400円」を税金で買った舛添要一都知事の時代
3 都民の財産・都有地を市場価格の10分の1以下で投げ売り
4 なぜ再開発か
5 ただの再開発ではない、「一人芝居の大損再開発」・5つの異常
6 10分の1投げ売りの秘密――個人施行、全員同意型権利変換計画
7 デベロッパー、特定建築者が10分の1価格で仕入れる
8 中心点――なぜ都有地の売却価格は「適正な価格」ではないのか
3 東京臨海部開発という闇にうかぶ豊洲・選手村開発
1 開発のホットスポット、豊洲・晴海
2 ドーピング的都市再生
3 よみがえる利権の島
東京湾臨海部開発関連年表
岩見良太郎[イワミリョウタロウ]
埼玉大学名誉教授、NPO 法人区画整理・再開発対策全国連絡会議・代表。1945年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院博士課程修了(工学博士)。
主著に『土地区画整理の研究』、『土地資本論』( 以上、自治体研究社)、『「場所」と「場」のまちづくりを歩く』(麗澤大学出版会)、『石原都政の検証』(共著、青木書店)、『場のまちづくりの理論――現代都市計画批判』、『再開発は誰のためか――住民不在の都市再生』(以上、日本経済評論社)など。
遠藤哲人[エンドウテツト]
NPO 法人区画整理・再開発対策全国連絡会議・事務局長、國學院大學経済学部兼任講師。1950 年生まれ。東京経済大学経済学部卒、地方自治の研究組織である自治体問題研究所事務局在任中の1981 年から区画整理対策全国連絡会議事務局を担当。
著作に『再開発を考える』、『熊さん、八ッつぁんが読む!土地区画整理法』(共著)、『新・区画整理対策のすべて』(共著、以上、自治体研究社)、『改訂・これならわかる再開発』(本の泉社)、その他がある。
目次
1 土地区画整理で隠された豊洲新市場の闇に迫る(区画整理でおおわれたもう一つの闇;東京ガス、一転、新市場を受け入れへ―闇の始まり;換地で不当利得を得た東京ガス;区画整理でベールをかけられた汚染処理費用負担問題;東京ガスは汚染原因者負担の責任を果たしたか;東京都にとってもうまい話;ツケは築地商業者と都民の肩に)
2 オリンピック村再開発で「公有地たたき売り」(オリンピック村再開発;「クレヨンしんちゃん400円」を税金で買った舛添要一都知事の時代;都民の財産・都有地を市場価格の10分の1以下で投げ売り;なぜ再開発か;ただの再開発ではない、「一人芝居の大損再開発」・五つの異常;10分の1投げ売りの秘密―個人施行、全員同意型権利変換計画;デベロッパー、特定建築者が10分の1価格で仕入れる;中心点―なぜ都有地の売却価格は「適正な価格」ではないのか)
3 東京臨海部開発という闇にうかぶ豊洲・選手村開発(開発のホットスポット、豊洲・晴海;ドーピング的都市再生;よみがえる利権の島)
著者等紹介
岩見良太郎[イワミリョウタロウ]
埼玉大学名誉教授、NPO法人区画整理・再開発対策全国連絡会議・代表。1945年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院博士課程修了(工学博士)
遠藤哲人[エンドウテツト]
NPO法人区画整理・再開発対策全国連絡会議・事務局長、國學院大學経済学部兼任講師。1950年生まれ。東京経済大学経済学部卒、地方自治の研究組織である自治体問題研究所事務局在任中の1981年から区画整理対策全国連絡会議事務局を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。